よりよい未来の話をしよう

「神の時間」から「機械の時間」へ。スマートウォッチとテックカンパニーが現代にもたらしたものとは?

6月10日は「時の記念日」だ。日時計から水時計、機械式時計からクォーツ時計へと、ヒトの歴史と共に時計は大きく変化してきた。そして2015年、Appleがスマートウォッチ「Apple Watch」をリリースしてから、さらに新たな変化が訪れている。この記事では、時計…

日本の異才、二ノ宮隆太郎監督がカンヌヘ。作品作りへの想いを聞く。|矢田部吉彦コラム

二ノ宮隆太郎監督新作『逃げきれた夢』(6月9日公開)が、2023年の第76回カンヌ映画祭(5月16日~27日)の「ACID」部門に選出された。独特の世界観とテンポを持つ二ノ宮監督の才能は早くから注目されており、これまでも海外映画祭への出品は少なくなかったが…

苦しい時代だからこそ見える豊かさがある。NPO抱樸 奥田知志理事長に聞く「希望のまちプロジェクト」

認定NPO法人抱樸が、「助けてと言えるまち」を作るべく奔走している。北九州市に計画する「希望のまちプロジェクト」だ。多くのホームレスの方を支援してきた抱樸が次に挑むのは、誰も取り残さないまちづくり。プロジェクトについて、理事長の奥田知志さんに…

2050年カーボンニュートラル達成の鍵を握るのは「地熱発電」かもしれない。日本における現状や課題とは?

地球の深層部から発せられる熱を電力に変換する「地熱発電」。日本は世界3位の地熱資源量を誇るが、国内電力需要における地熱発電が占める割合はわずか0.2%と非常に低い。本記事では地熱発電の仕組みや、地熱発電を取り巻く世界や日本の状況を述べながら、地…

グリーンウォッシュとは?具体例と見分け方、企業が取るべき行動

環境問題への関心の高まりに伴い、企業が自社の環境政策や製品に対して「環境に優しい」といった主張をすることが増えている。しかし、それが実際に環境に配慮されたものであるかどうかを判断することは容易ではない。この記事では、そうした「グリーンウォ…

日本に必要な乗り物はリニアモーターカーではなくLRTではないか?

品川-名古屋間を最短40分。次世代の鉄道として注目を集める「リニアモーターカー」が、2027年に開業予定だ。しかし環境保全の観点から、議論が続いている。 実は今年、そんな課題を解決する鉄道「LRT」が宇都宮市で開業予定だ。 いったいどのような乗り物な…

フェムテックとは?その意味と女性の健康とウェルネスを変革する未来!

フェムテックは、女性の健康に関するテクノロジーを指し、市場拡大が期待される分野だ。この記事では、フェムテックの概要や主要カテゴリ、利点、業界の課題や今後の展望、おすすめの企業と製品について解説する。また、女性の健康意識向上や医療アクセスの…

いま、国分寺で選挙が熱い。仕掛け人「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」とは?

あなたにとって、選挙の日はどんな日だろうか。東京・国分寺市には「選挙って本当に楽しいんですよ!」と熱く語るひとりの若者がいる。「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」発起人の鈴木弘樹さんだ。その活動を通じて、じわじわと国分寺市の選挙が盛り上が…

リカレント教育とは?必要性や種類、費用、成功事例、課題と展望を解説

本記事では、リカレント教育について、定義や目的、必要性、種類、メリット、受講方法、費用、成功事例、課題や今後の展望など、幅広く解説する。リカレント教育がどのような形で提供されているのか、どのように受講することができるのか、また受講すること…

栄養バランスだけではない?給食が鍵を握る「地産地消」と「食文化」

日本の学校で提供される給食は、栄養バランスに配慮したメニューが提供され、食育にも役立っている。地域の特産品を活用した取り組みや、伝統文化や異文化理解を深める取り組みも行われており、給食を通じて地域の食文化を学ぶことができる。

ちょっぴり不自由な宿ume,yamazoeが目指す「優しい世界」

四季折々の植物や気候を感じられる自然の魅力が味わえる奈良県の山添村に、築100年を超える民家をリノベーションして作られた宿泊施設「ume,yamazoe」がある。電波は届きづらく、近くにコンビニもない、少し不自由な場所ではあるが、「ない」ことが多いから…

【連載 好きなことを、好きな場所で】奈良県に移り住み、木屑を使ってプロダクトを作る。

自分の好きなことを、好きな場所で仕事にしたいと思っても、なかなか一歩を踏み出すことが難しいと思う人もいるだろう。もちろん、職種や働き方によってはどうしてもできないときもある。しかし、もしかしたら自分がその方法を知らないだけかもしれない。働…

こども家庭庁発足で何が変わる? 知っていたようで知らない「子どもとルール」

2023年4月、日本に「こども家庭庁」が発足した。「こどもがまんなかの社会」を作ることをミッションに据え、子どもの視点に立った政策の実行や少子化対策、様々な困難を抱える子どもの支援を行っていく組織だという。発足と同時に制定されたこども基本法では…

マライ・メントライン|わたしはSDGsを理解しているのか?または、SDGsとはそもそも理解可能な存在なのか?【連載 あえてSDGsを懐疑してみるのもまた一興】

「SDGsって知ってる?」と言えば、ネットの情報ストリームに身を浸している人のおおかたは「知ってるよ」と即答できよう。そこで「じゃあ、意味は?」と問えば、 【肯定派】私たちが暮らす環境を守り、私たちの精神性を向上させる指針ですよ! 【否定派】意…

ジェンダーバイアスとは?その意味と具体例、男女平等な社会を目指すための対策を解説!

ジェンダーバイアスとは、特定の性別に対する偏見や不平等な扱いのことを指す。これは、男性や女性に対して行われる場合があり、社会や文化的な影響、または個人的な信念によって引き起こされる。この記事ではその意味と事例、社会的な影響などについて解説…

2023年屈指の重要作『TAR/ター』が描く世界とは。鑑賞に際し、見ておきたい作品たち|矢田部吉彦コラム

TÀR/アメリカ/2022年 © 2022 FOCUS FEATURES LLC. 2023年3月に行われた米アカデミー賞では下馬評通りに『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)が圧倒的な存在感を発揮し、これをもって2022年の賞レースを巡る喧騒もひと段落した感…

「ワーキングプア」の意味とは?社会問題としての深刻な現実について解説

「ワーキングプア」の意味とは?社会問題としての深刻な現実について解説

アオイヤマダさんインタビュー【連載 歩み始める人々へ】

学生から社会人へ、その変化のタイミングは人それぞれ。けれどどんな形でも、はじまりの季節は希望と不安に満ちていて、何か拠りどころが必要だと感じる瞬間も少なくないのでは。そこで、あしたメディアから新たに歩みを始めるみなさんへ、この春に新社会人…

俳優×起業 パラレルキャリアで見つける自分らしい働き方

就職時に“一生涯の職を選ぶ”人が大多数を占め、大手企業に入ることこそ「正解」と言われていた時代から、世の中は少しづつ変わってきた。 「リモートワークを主軸にした2拠点生活」「卒業してすぐの起業」コロナ禍を経て、キャリア形成の仕方や働き方がどん…

「死のリデザイン」に取り組む「さだまらないオバケ」とは何者なのか

日本は、人口のうち65歳以上の人が28%以上を占める超高齢化社会に突入した。このままいけば、2036年には3人に1人が65歳以上の高齢者になるとされている。 その先に待ち受けるのが、「多死社会」だ。日本における死亡者数は1975年頃から増え始め、2021年には…

服づくりを体験できるサブスクリプション「服のたね」からエシカル消費を考える

服を買うときの決め手は、たくさんある。たとえば着心地やデザイン、手持ちの服と合うかどうか等が挙げられる。誰しも自分のなかで服を買うときに大事にしているポイントがあるだろう。しかし、その生産背景まで説明できる人はどのくらいいるだろうか。 いま…

ジェントリフィケーション現象がもたらす社会的影響とは?その意味とメリット・デメリットを解説

ジェントリフィケーションは、都市の一部の地域が上流階級によって再開発され、価格が高騰する現象をさす。この記事では、ジェントリフィケーション現象の定義や原因、社会的影響、メリット・デメリットなどについて詳しく解説している。また、ジェントリフ…

『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』細田佳央太&金子由里奈監督インタビュー 「優しい人が生きやすい世の中のきっかけを作る」

俳優、細田佳央太は、才能のある監督たちに愛されている。映画初主演となった『町田くんの世界』(2019年)では石井裕也監督と、『子供はわかってあげない』(2021年)では沖田修一監督とのコラボレーションが大きな注目を集めた。そんな彼が新たにタッグを…

AI時代に「問う力」を育てるためのヒントとは。ドミニク・チェンさんと考えてみた

普段、わたしたちは学業や仕事など多くの場面で、問いに対する答えを出すことを求められている。しかし、近年は「問われたことに対して正確に答える」という点において、生成系AIが人間の能力を凌駕しつつある。言いかえると、人間が付加価値を出してきた創…

SDGs未来都市さいたま市の人口増加の理由をまちづくりから考えてみた

近頃、よく耳にする「SDGs」。誰しもが生きやすい社会の実現のために企業や国、地方自治体は様々な取り組みを行っている。ここで1つ疑問に思った事がある。 「SDGsの達成に1番取り組んでいる地方自治体はどこなのか」。 早速調べてみると、日本経済新聞が「…

『エブエブ』は歴史を、社会を変えた。「マイノリティのストーリー」が持つ力

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下、『エブエブ』)は、2023年3月12日(米国ロサンゼルス現地時間)に開催されたアカデミー賞にて、今回最多の7冠を獲得した。個人的には、この映画が成し遂げた数々の快挙は自分ごとのように嬉…

なぜ「変わること」は怖いのだろうか?哲学者・永井玲衣さんと考える

あなたは「哲学」という言葉からどのような印象を受けるだろうか?小難しくて取っ付きにくく、自分とは関係ないというイメージを持っているかもしれない。一方、誰しもが哲学をすることができる、といったら怪訝な顔をされるだろうか。なぜ冬にアイスを食べ…

マイクロマネジメントとは?その意味と具体例、ストレスフルな日々から脱出する方法を徹底解説

マイクロマネジメントとは、上司が部下の仕事を過剰に管理し、細かい指示を出すマネジメントスタイルのことである。チームのモチベーションを下げ、ストレスを引き起こす可能性がある。この記事では、マイクロマネジメントの定義やその問題点、上司との向き…

体育嫌いが増えている?「体育」のこれまで、今、これから

小さい頃、学校の体育の授業は常に人気教科の上位だったように思う。しかし最近、「体育が嫌い」という生徒が増えているらしい。その理由は、スポーツが不得意なことによる劣等感やスポーツの重要性を感じないなど様々あるようだが、「体育の授業が楽しくな…

賞味期限前なのに、たくさんの食品が廃棄になっているのはなぜ?

「66個も捨てさせられるのに、一口食べたらクビになる」 アメリカのある若者が、TikTokに投稿した。ドーナツ店で数多くの商品を廃棄しなければいけないのを目の当たりにし、批判的に述べた言葉だ。 @stocktonsocialists #stich @α∂σηιѕ‍♂️ Capitalism is rea…

「政治家」と言われて思い浮かぶのは、男と女、どちらですか。

2023年3月2日、世界銀行が190の国と地域における経済や職業格差の調査結果を発表した(※1)。日本のランクは104位で、先進国で最下位。OECD加盟38カ国の中でも最も低い数字となった。「年金」や「資産」「育児」などでの男女格差は少ないものの、「職場」や…

世界を肯定的に捉えるために:ベルリン映画祭に見るドイツ映画のいま

©Alexander Janetzko/Berlinale2023 2023年の2月16日から26日にかけて、ベルリン映画祭が開催された。伝統的に「社会派」と呼ばれることが多く、LGBTQ+という言葉が世間に定着する遥か以前より「レズゲイ」映画を積極的に上映し、コンペティション部門で「…

若者のアルコール離れは本当に問題なのか?

若者のアルコール離れの実態 「若者のアルコール離れ」という言葉が使われるようになって久しい。確かに筆者自身も含め、あまりお酒を飲まない若者は割と多いと感じる。実際のところどうなのか、気になって調べてみた。 以下のグラフは、1999年と2019年の世…

クィアとは?その歴史や文化、Xジェンダーやノンバイナリーとの違いを解説

クィア(Queer)とは性的マイノリティーや、既存の性の概念やカテゴリに属さない人たちの総称である。もともとの英語単語の意味としては「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表す言葉。この記事では、クエスチョンニングやXジェンダーとの違い、その…

「共感」に踊らされず、自分のやるべきことを見つめる 永井陽右が背中で示す平和への道筋

「多様性」が重視される一方、考え方や立場の違いによる「分断」も生まれ、ときに傷つく。それがいまの社会ではないだろうか。そんな日常の中で叫ばれるのが、共感による結びつきや対話の重要性である。SNSの発展も後押しとなり、同じような考えを持つ人や共…

三原勇希が女性だけのランニングコミュニティ GO GIRL を運営するわけ|よりよい未来の仕掛け人

未来を担う次世代のリーダーたちに、新しいアイデアや仕事のヒントを提供するウェブメディア「FINDERS」と、あしたメディアがコラボレーション。「よりよい未来」を作るための企画を考える「仕掛け人」たちと、その企画を取材します。 今回は、3月21日にマラ…

星野概念さんとメンタルヘルスの話を少しずつする

日々上がったり下がったりする気分について、あるいは憂鬱(ゆううつ)の正体について、誰かに相談した経験はあるだろうか。 近年、メンタルヘルスについて話すことや、精神科やカウンセリングといった専門機関を訪れることのハードルを下げるための発信は増…

BIGLOBEのサステナブル経営の現在地点、そして未来 有泉社長インタビュー (後編)

「あしたメディア」を運営するビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)では、サステナブル経営に注力している。「あしたメディア」では、有泉健社長へのインタビューを2回に分けてお届けする。前編では、サステナブル経営を始めた経緯とそこにかける思いを伺…

BIGLOBEのサステナブル経営は、「時代遅れ」という危機感から始まった 有泉社長インタビュー (前編)

「あしたメディア」を運営するビッグローブ株式会社(以下、BIGLOBE)では、サステナブル経営に注力している。SDGsやサステナブル社会に向けた取り組みは、いまや企業の事業運営に欠かせない要素だ。しかしそれらの言葉は聞こえが良いからこそ、ポーズとして…

前田旺志郎さんインタビュー【連載 歩み始める人々へ】

学生から社会人へ、その変化のタイミングは人それぞれ。けれどどんな形でも、はじまりの季節は希望と不安に満ちていて、何か拠りどころが必要だと感じる瞬間も少なくないのでは。そこで、あしたメディアから新たに歩みを始めるみなさんへ、この春に新社会人…

「第14回 みんなで選ぶ 温泉大賞」結果発表に伴うYouTube番組を生配信

社会を前進させる情報発信を行う「あしたメディア by BIGLOBE」は、BIGLOBEが主催する「第14回 みんなで選ぶ 温泉大賞」の結果発表会を、3月9日(木)19時よりYouTubeで生配信します。 「第14回 みんなで選ぶ 温泉大賞」は、全国の温泉地、温泉宿を盛り上げ…

ルッキズムとは?見た目主義の現代社会とその影響を解説

ルッキズム(Lookism)とは人の外見や身体的特徴を評価し価値をつけ差別すること。Looks(外見)+ ism(主義)を合わせた造語。この記事では、その具体的な意味や使い方、またそれに立ち向かう方法を解説する。

アウティングとは?その意味や現状と事例、カミングアウトとの違いを徹底解説

アウティングとは人のセクシュアリティを本人の了承を得ることなく勝手に第三者やSNSに暴露することを指す。この記事では、カミングアウトとの違いやその具体的な意味、事例などを解説する。

待機児童が減っているって本当?日本の保育園問題の背景を調べてみた

「また今月も保育園落ちた…」最近よく、Facebookでそんな投稿を目にする。出産を経験した知人が増えるとともに、急に待機児童の問題が身近なものに感じるようになった。 待機児童問題と言えば、2016年に「保育園落ちた日本死ね!!!」というタイトルのブロ…

AWSの最適な活用で省エネに。BIGLOBEが目指すデジタルインフラのあり方とは。

近頃、広告でよく耳にする「クラウドサービス」。その代表例が、ネット通販や動画配信サービスでお馴染みのAmazonが提供するアマゾンウェブサービス(以下、AWS)だ。実はAWSを最適に活用することで省エネにつながるという。クラウドサービスを用いることが…

現代モラルの羅針盤:リューベン・オストルンド監督作品紹介

© Paul Smith 個人差はあるだろうが、現代を生きるにおいて「正しさ」、いわゆるポリティカル・コレクトネス(以下、PC)を全く意識しないという人はいないだろう。ソーシャル・メディアで発信することが日常となり、「社会的に間違っていないこと」にいかな…

フィルターバブルとは?その意味と事例、エコーチェンバーとの違いを徹底解説

フィルターバブルとは、アルゴリズムがインターネット利用者の思想や特性に合わせて、利用者が好む情報を作為的に表示し、特定の考え方や価値観の中(バブルの中)で孤立する情報環境を指す。この記事では、その具体的な意味や注目されている理由を解説する。

他者理解のための美術鑑賞のすすめ

アート鑑賞の魅力を発信する機会を、再びいただけたことに感謝したい。 あしたメディアのコラムでは、現代アート作品の鑑賞を通じて見ず知らずの世界に対して想像力を働かせたり、関心を持ったりすることや、写真表現を通じて考える他者理解について執筆して…

初めて触れる理不尽と渡り合う 『少女は卒業しない』中川駿監督インタビュー

2012年夏に公開され、話題となった映画『桐島、部活やめるってよ』。高校のスクールカーストを切り出し、その各階層における内面の葛藤を群像劇スタイルで描いた作品だ。同作はじわじわと映画ファンの支持を集め、息の長い興行を記録した。原作者は、朝井リ…

ゼロエミッションとは?その意味と詳細、社会に与える影響を解説

ゼロエミッションとは環境汚染や気候変動につながる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、プロセス、その他のエネルギー源を指す。この記事では、その具体的な意味や注目されている理由、社会に与える影響を解説する。