中井圭
2025年9月5日公開の映画『ふつうの子ども』。「子ども時代の世界の見え方」を映画として成立させた本作が持つ多層的な意味について、映画解説者・中井圭が呉美保監督にインタビューし、その真意を探っていく。
2005年に公開された映画『リンダ リンダ リンダ』は、20年という時を経て今年、4Kデジタルリマスターで蘇る。当時28歳で本作を撮った山下敦弘監督に、映画解説者中井圭がインタビュー。コスパ・タイパが重視される現代に本作が再公開される価値を聞いた。
映画『長崎―閃光の影で―』(7/25(金)長崎先行公開 / 8/1(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開)の松本准平監督・菊池日菜子さんへのインタビュー。善悪の単純な二項対立ではなく、戦争という状況が人間をどう変容させるかを静謐に見つめる本作。そこに…
『この夏の星を見る』山元環監督・松井俊之総合プロデューサーへのインタビュー。コロナ禍に青春を過ごした高校生の姿を、単なる時代の記録を超えた普遍的な物語へと昇華した本作。制作背景と込められた思いを、映画解説者・中井圭が鼎談形式で深掘りする。
映画『夏の砂の上』(7/4公開)は、玉田真也監督が2022年に自身の演劇ユニット「玉田企画」で舞台化した同作品の映画版であり、演劇では描ききれなかった「余白の部分」を映像で表現することに挑戦した意欲作だ。長崎という土地の坂と階段を効果的に活用した…
自由奔放な女性とゲイの男性の20歳から33歳までの13年間の関係性を描いた青春映画であり、マイノリティ性を持つ人々の生きづらさも繊細に投影した傑作『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』のイ・オニ監督に、現代社会との向き合い方を問う。
映画『HAPPYEND』は、第81回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出されて日本国内でも注目を集める、異色の青春映画だ。本作を監督した空音央へのインタビューをあしたメディアが実施。政治的視点の目覚めにより訪れた「友情の崩壊」を描く本作の演出…
『52ヘルツのクジラたち』主演の杉咲花へのインタビューを前後編で実施。後編は、相手に反応する演技手法から、他者と関わることまで幅広く問いかける。杉咲花と映画解説者・中井圭との対談形式でお届けする。
『52ヘルツのクジラたち』の劇場公開を前に、本作主演の杉咲花へのインタビューを実施した。前編となる今回は本作制作の舞台裏において、俳優の枠を超えて活動する杉咲花の葛藤と努力が明かされる。杉咲花と映画解説者・中井圭との対談形式でお届けする。
『夜明けのすべて』の劇場公開を迎えた三宅唱監督へのインタビューを実施した。前回の『ケイコ 目を澄ませて』インタビューと同様に、今回も三宅唱監督と映画解説者・中井圭との対談形式でお届けする。
戸田彬弘監督が主宰する劇団「チーズtheater」の旗揚げ公演で上演した「川辺市子のために」を自ら映画化した『市子』。本作でかつてない覚悟を持って市子を演じた杉咲花に、映画解説者・中井圭がインタビューを実施した。
神津凛子の同名ホラーミステリー小説を窪田正孝を主演に迎えて映画化した、齊藤工監督の長編作『スイート・マイホーム』について、齊藤工監督にロングインタビューを敢行。齊藤監督の表現者、そして人としての佇まいを極力伝えるべく、対談形式の前後編でお…
神津凛子の同名ホラーミステリー小説を窪田正孝を主演に迎えて映画化した、齊藤工監督の長編作『スイート・マイホーム』について、齊藤工監督にロングインタビューを敢行。齊藤監督の表現者、そして人としての佇まいを極力伝えるべく、対談形式の前後編でお…
芸能事務所に所属してテレビや映画などのマスメディアで活躍しながらも、独立と起業というオルタナティブな選択をした若手実力派俳優、佐藤玲にインタビューを行った。10代から俳優業一筋で邁進してきた彼女が、30代を迎えたタイミングで独立、起業に至った…
二人の少年の友情と関係性の破綻を描く新作『CLOSE/クロース』を引っさげて4年ぶりに来日した若き天才、ルーカス・ドン監督にインタビューを実施。本作の演出意図や彼の創作の根源にある考え方、芸術の世界で昨今激しく議論されているポリティカル・コレク…
京都を本拠地として活動する人気劇団「ヨーロッパ企画」。これまで「サマータイムマシン・ブルース」(2001)や「九十九龍城」(2021)などの本公演が高い評価を受けている。その「ヨーロッパ企画」の代表でもあり中心的存在が、上田誠。すべての本公演の脚…
俳優、細田佳央太は、才能のある監督たちに愛されている。映画初主演となった『町田くんの世界』(2019年)では石井裕也監督と、『子供はわかってあげない』(2021年)では沖田修一監督とのコラボレーションが大きな注目を集めた。そんな彼が新たにタッグを…
2012年夏に公開され、話題となった映画『桐島、部活やめるってよ』。高校のスクールカーストを切り出し、その各階層における内面の葛藤を群像劇スタイルで描いた作品だ。同作はじわじわと映画ファンの支持を集め、息の長い興行を記録した。原作者は、朝井リ…
『メタモルフォーゼの縁側』『恋は光』など、良質な作品が次々と生まれている2022年の日本映画界。その中において、とても静かだが強い存在感を示す傑作が、年の瀬に劇場公開となる。『ケイコ 目を澄ませて』(12/16公開)は、聴覚障がいを持つプロボクサー…
モデルとして多くのファッション誌を彩り、最近はテレビドラマなどで演技にも果敢にチャレンジしている注目の俳優、林田岬優(はやしだみゆ)。幼少期、モデルだった母親の写真を見て漠然と憧れを持った芸能の世界に足を踏み入れた。その存在感は多くの人を…
2014年、映画『それでも夜は明ける』(2013)が、第86回アカデミー賞作品賞を受賞した。同作は、19世紀中頃の黒人奴隷とその解放について描いたものだ。同作の作品賞受賞は、大きなインパクトをともなう快挙だった。その理由は、アカデミー賞設立から80年以…
新型コロナウイルス感染拡大によって苦境に陥った映画界。中でも、規模の小さな「ミニシアター」とよばれる全国の映画館は、壊滅的なダメージを受けている。そんなミニシアターを救うべく多くの映画人が立ち上がった。その中のひとりが、入江悠監督。彼は、…
「いま、全国のミニシアターを最も巡っている映画監督は誰か」と問われたら、多くの映画人が入江悠監督の名前を挙げるだろう。 1年半以上の新型コロナウイルス感染拡大によって休業や営業制限に追い込まれた映画館の中でも、規模が小さく経営的にも難しさを…
日本アカデミー賞など多くの映画賞を受賞し、映画ファンや評論家からの評価も高い『孤狼の血』など傑作を次々と生み出し、日本を代表する映画監督へと飛躍している白石和彌。彼の最新作であり、ヒット作の続編である『孤狼の血 LEVEL2』がいよいよ2021年8月2…
映画監督、白石和彌。 悪役リリー・フランキーを活かした演出が話題を集めた『凶悪』(2013年)や、愚かな男の純愛を尋常ならざる形で見せる『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)、香取慎吾の新しい面を引き出した『凪待ち』(2019年)など傑作を連発…