よりよい未来の話をしよう

ジェンダー

本間かなみプロデューサーに聞く、『SHUT UP』が示した社会の絶望と希望 

2024年1月末に最終回を迎えたドラマ『SHUT UP』(テレビ東京系)。若者の貧困、性暴力、性的同意などを題材に丁寧に描かれた本作は、まさに「いまこそ見るべきドラマ」だ。本稿では本作のプロデューサーであるテレビ東京の本間かなみさんに、『SHUT UP』が示…

YouTuber・木本奏太さんが「元女子」をやめて伝えたかったこと

YouTuber、映像クリエイターとして活動する木本奏太さんのインタビュー。YouTube チャンネル『かなたいむ。』をはじめた経緯やこれまでの葛藤、自己紹介として使っていた「元女子」という言葉に込めた思いと、使うことをやめた理由について話を伺った。

『ふたりぱぱ』みっつんさんと考える男の子も女の子も性教育を学ぶ大切さ

YouTuberとして活動する『ふたりぱぱ』みっつんさんのインタビュー。10代の男の子に向けて書かれた本『RESPECT〜男の子が知っておきたいセックスのすべて〜』を翻訳するに至った経緯やそこに込めた思い、また性の話題がタブー視される社会で1人ひとりが取り…

クィアベイティングとは?その意味や具体例、クィアコーディングとの違いを徹底解説

クィアベイティングは、クィア当事者ではない人がクィアを装うことや、クィアであるかと匂わせるような行動・演出をすることで、注目を集めるマーケティング手法のこと。本記事では、クィアベイティングの定義や起源、クィアコーディングとの違いを解説。さ…

春ねむりさんが音楽をする理由。言葉と叫びで伝える「生きること」

ミュージシャン、春ねむりさんのインタビュー。学生時代の葛藤や、自分自身と向き合っていく過程、音楽をする理由や、読者へのメッセージを伺った。哲学やフェミニズムについても触れながら、個人的なことの地続きで考えているという社会的なことまで。

バイセクシュアルとは?その特徴や社会生活における表現、他のセクシュアリティとの違いを解説

バイセクシュアルとは、男性と女性の両方に性愛感情を抱く人を指す。本記事では、バイセクシュアルの定義、他のセクシュアリティとの違いや社会的認識について詳しく解説し、偏見や誤解を解消するための情報提供を行う。バイセクシュアルの人々が直面する困…

コピーライター橋口幸生氏が特別講義を実施。広告から考える、ソーシャルメディア時代のモラルとは?

コピーライターの橋口幸生氏が、ビッグローブ株式会社にて社員向けの講義「マスタークラス by あしたメディア」に登場。広告を通して見えてくる、現代におけるモラルの重要性について語った。オンライン/オフライン含め約300人近くのビッグローブ社員が講義…

カミングアウトとは?その意味や背景、アウティングとの違いを解説

カミングアウトとは、自らのセクシュアリティを他者に明かす行為や過程を指す。本記事では、カミングアウトの意味をはじめ、職場におけるカミングアウトの現状や、アウティングとの違い、社会生活における影響など、カミングアウトの多面的な側面を網羅的に…

クエスチョニングとは?その意味やXジェンダー、SOGI、クィアとの関連性を解説

クエスチョニングとは、自身の性的指向やジェンダーアイデンティティに疑問を持つことを指し、自己探求の一部として位置づけられる。本記事では、その概念から深い理解、そして、XジェンダーやSOGI、クィアとの関連性に至るまで詳細に解説する。自己認識の旅…

「夫、家事しない」問題。男性家事育児力、全国1位の高知県から考える

男性の家事・育児力を都道府県別にランキングした調査で、全国1位に輝いたのは高知県だった。なぜ高知県男性の家事・育児力は高いのだろうか?独自の政策が行われているのか、県民性に由来するものなのか。理由を探るため、高知県の取り組みについて調べるこ…

ジェンダーバイアスとは?その意味と具体例、男女平等な社会を目指すための対策を解説!

ジェンダーバイアスとは、特定の性別に対する偏見や不平等な扱いのことを指す。これは、男性や女性に対して行われる場合があり、社会や文化的な影響、または個人的な信念によって引き起こされる。この記事ではその意味と事例、社会的な影響などについて解説…

三原勇希が女性だけのランニングコミュニティ GO GIRL を運営するわけ|よりよい未来の仕掛け人

未来を担う次世代のリーダーたちに、新しいアイデアや仕事のヒントを提供するウェブメディア「FINDERS」と、あしたメディアがコラボレーション。「よりよい未来」を作るための企画を考える「仕掛け人」たちと、その企画を取材します。 今回は、3月21日にマラ…

バレンタイン文化の起源と問題。チョコレートの送り先は「自分」に変化?

バレンタインデーの起源 日本では好きな人や仲の良い人、お世話になっている人などにチョコレートを贈る日とされているバレンタインデー。そもそも何の記念日なのかご存知だろうか。まずはバレンタインの起源をたどってみたい。 バレンタインの起源を遡ると…

止まらない日本の少子化。母親・家族像の「あるべき論」も影響している?

2022年11月、世界の人口が80億人に達した。このままいくと、2080年代には約104億人となりピークに達する予定だ。(※1)一方で日本では少子化が叫ばれて久しく、様々な子育て支援策が打ち出されている。私たちの生活では少子化を課題とする声が日常になりすぎ…

「SDGs 17.パートナーシップで目標を達成しよう」とは?身近なパートナーシップの在り方を見直してみよう

恋人や配偶者のことを、「パートナー」と呼ぶ人に出会うことが増えた。関係性に上下を感じさせないフラットな呼び方として、または性別を限定しない呼び方として広まりつつある。かつてより、パートナーを他者として尊重し、関係性を見直そうとする風潮も生…

ガラスの天井とは?その意味と事例、性別や人種などによる格差と障壁を解説

ガラスの天井とは企業や組織、業界において性別などを理由に個人が昇進するのを阻む、目に見えないバリアの存在を表現する比喩である。本記事はガラスの天井の事例や原因、性別などによる格差を解説する。

11月から東京都全域で導入。パートナーシップ宣誓制度を通じて考える結婚

2022年11月1日から、東京都でパートナーシップ宣誓制度が導入された。 筆者がそのニュースを見たのは2022年9月の自身の結婚に向け、事実婚について調べていた時だった。筆者とパートナーはお互いに「自分の苗字でいたい」という気持ちや、結婚にまつわる周囲…

産後の痛みを1人で抱える必要はない。新しい家族の始まりを支える産後ケアリゾートとは?

妊娠・出産は、女性の人生においてもっとも大きなライフステージの転換期と言える。新しい家族を迎える喜びの一方で、身体面の大きな変化や、育児へのプレッシャーなどから精神面でも不安を抱える場合が多い。特に、コロナ禍で産後うつとなる女性が3人に1人…

女性議員はなぜ少ない? 政治分野のジェンダーギャップを考える

国会や企業の役職者の会議をイメージしたとき、どんな風景が浮かぶだろうか? 筆者は、黒っぽいスーツに身を包んだ年配の「男性たち」の集まりを連想してしまう。そこはカラフルではない。ある程度同質性が高いと捉えられる外見・性質をした人々の集う姿が、…

絶対的な幸せはない。『ヒヤマケンタロウの妊娠』から考える多様な妊娠・出産・家族

広告代理店の第一線で活躍し、仕事もプライベートも充実した日々を送る30代の桧山健太郎は、ある日突然、自分が妊娠していることを知る。「男性も妊娠する」世界を描き話題になった、Netflixドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』。ドラマを観て、「男性も妊娠し…

プライド月間は誰のため、何のためにあるのか

毎年6月は、LGBTQ+の権利を啓発する活動が世界中で行われるプライド月間だ。企業からレインボーカラーのグッズが売り出されたり、キャンペーンやイベントが開催されている。毎年決まった時期になるとSNSやメディアでも特集が組まれたりして、突如として動き…

あなたがあなたのままでいられる場所をつくりたい 合田文さんインタビュー

「あなたがあなたのままで、あなたらしい人生を『選択しやすいような社会』の実現をめざした事業を行います」 ジェンダーやセクシュアリティにまつわる事業を行う株式会社TIEWAが掲げるミッションには、そのように記されている。同社CEOの合田文さんは、「自…

「我が国では」から始まるウィキペディアの記事は誰向け? 北村紗衣さんインタビュー

インターネットで何か知らないものを調べようとしたとき、あなたならどこで調べるだろうか。筆者は高確率でウィキペディアに辿り着いてしまう。歴史的な事件から、芸能人のプロフィールまで、さまざまな情報がまとまった便利な百科事典にはお世話になりっぱ…

あの人の代名詞って「彼女」でいいのかな?単語のジェンダーについて考えてみよう

SNSを眺めていると、名前の横にshe/herやhe/himなどと書いている人を見かけることが増えた。これは、その人を指す代名詞、pronoun(プロナウン)を示したものだ。 改めて考えてみるとこれまで、自分の代名詞を自分で表明することが少なかったように思う。見…

あしたメディアin Podcast #11−#12 山本奈衣瑠さんと考える社会課題への情緒的アプローチ

16回限定で配信された「あしたメディア in Podcast」。この番組ではメインMCの、ラップデュオchelmicoのRachelさんと映画解説者の中井圭さんが、毎回ゲストを迎え、さまざまな観点から「社会を前進させる取り組み」についてトークを展開する。今回は第11回(…

女性だって“ハンサム”なライブができる 俳優・清水くるみさんインタビュー 

「ハンサム」の概念は、男性だけに使われるものだろうか。 いや、決してそんなことはない。2022年、国際女性デーである3月8日に、芸能事務所アミューズは女性キャストだけで構成するライブを開催する。その名も「AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE "HAND…

3月8日は国際女性デー。日本のジェンダーギャップを改めて数字で考える

毎年3月8日は国際女性デーだ。20世紀初頭の3月8日に起こったニューヨークでの婦人参政権を求めるデモを起源としている。このときに掲げられたスローガンが「パンとバラ」、つまりパン=賃金とバラ=参政権(尊厳)を女性たちにも渡せというものだった。この…

「できる」だけでなく「できない」も尊重される社会に 作家 松田青子さんインタビュー

私たちは、それぞれ異なる個性や能力を持って、異なる環境で生活し、異なる価値観のもとで生きている。しかしどうしたって、社会で生きるなかでは社会通念上「普通」とされていることに正義が置かれ、違和感や不快感を抱いても声を上げにくいことがある。そ…

この絵文字の意味知っていますか?絵文字から読みとく多様性

いつの間にかテキストコミュニケーションにおける重要な一部を占めるようになった絵文字。友人や家族などとのLINEやメールではもちろん、仕事上の会話でも絵文字を使っているという人も少なくないだろう。筆者含め、デジタルネイティブの世代にとっては、物…

人と違ってかわいそう、 そんなステレオタイプは「うるせえよ」 ふくだももこ監督インタビュー

小学生のとき書いた作文に、「大人になったらお嫁さんになる」と書いた女子は1人ではなかったと思う。結婚をすることは、幸せで正しいことだと幼いながらに思っていたのだろう。筆者もそんな1人だった。 それが大人になると、幸せで柔らかなイメージであった…

動く少女マンガ大陸 女の生き様は恋愛だけに集約されない

ふだん少女マンガに触れない人は、少女マンガを「美男美女によるキラキラした恋愛を夢いっぱいに描くジャンル」だと思ってるんじゃないだろうか。わたしは大学でマンガについて教えているが、初回授業で学生たちに少女マンガのイメージを訊くと、いま書いた…

性教育は、コミュニケーションの勉強? 『SEX EDUCATION』で知る・わかる包括的性教育

withコロナ時代の今、日頃の娯楽としてネットフリックスやアマゾンプライムなどの映像コンテンツを楽しむことは当たり前になりつつある。そのなかでも一定数のファンを持ち、度々話題に上がるのが、『SEX EDUCATION』シリーズだ。一見、一般的な学園ドラマに…

世界の女性管理職は約3割。ポジティブアクションはこれを変えるか

将来の夢は何に影響されてできたのだろうか 子どものころ、どんな職業につきたいと考えていただろうか?正直に言うと筆者はあまり思い出せないのだが、子どもの頃の将来の夢というと何となく決まったイメージがあるだろう。例えば、女の子はケーキ屋さんにお…

女性アスリートが安心して「プロ」を目指せる未来 サッカー選手 下山田志帆さんインタビュー

2021年9月、日本で初めての女子プロサッカーリーグ、WEリーグが開幕した。なでしこリーグの上位に位置するリーグであり、日本における女子サッカーのトップリーグとなる。WEリーグはWomen Empowerment Leagueの略称だ。女性プロスポーツの発展や女性活躍の推…

「働きやすさ」とは? 育休取得よりも復職後に注目してみると

働き方改革が、本格的に叫ばれるようになってから約2年がたつ。働き方改革関連法案が施行され始めたのは、2019年4月のことだ。厚生労働省によると、働き方改革とは 「働く方々が、個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で「選択」できるよ…

エンジニアは男性の仕事?業界の偏りがもたらす問題とは

「エンジニア」と聞くとどんな人物をイメージするだろう。なんとなく、スマートな男性を思い浮かべてしまった人も多いのではないだろうか。試しに「エンジニア」と入力して画像検索をしてみると、写真でもイラストでも、眼鏡をかけパソコンへと向かう男性の…