自らのセクシュアリティを他者に伝える場面などで聞かれる「カミングアウト」という言葉。この記事では、その概要やプロセスに加え、日常生活で気にしておきたいポイント等について紹介する。
カミングアウトとは
カミングアウトとは、これまで公にしていなかった自らの立場や主義等を他者に明かす行為や過程を指す。社会的に少数派であったり誤解や偏見を受けていたりと、個人が公にすることをためらっていた自身に関係する事実を他者に伝えるようなケースが該当する。
カミングアウトの定義
カミングアウトという言葉は、自らのセクシュアリティを明かす行為としてイメージする人が多いだろう。広義に捉えれば、それ以外でも秘密にしていたことを他者に明かす行為を「カミングアウト」と呼ぶことができる。
たとえば日本では、被差別部落の出身であることや被爆者の子孫であること等、自らの出自を伝える場合や、感染症や持病等の病気を伝えるケースなどで使われる場合もある。出自や病気に限らずとも、家族など親しい人に明かしていなかった秘密を話す行為も該当すると言えるだろう。
一方で現在、カミングアウトは、主として自らのセクシュアリティを他者に伝えることを意味する場合に用いられている。そのため、この記事では、主に自らのセクシュアリティを他者に伝えるという意味での「カミングアウト」について、説明していく。
カミングアウトの歴史的背景
カミングアウトという言葉は、もともと同性愛者のコミュニティで使われていた「coming out of the closet(クローゼットの中から出てくる)」という表現が広まったものとされている。「クローゼット」というのは、人々が自身の性的指向や性自認を公表していない状態の暗喩とされており、クローゼットから出る=自らのセクシュアリティを公表することを表している。
カミングアウトという言葉及び行動の認知度が高まっていった背景には、HIV(エイズ)の蔓延が関係していると言われている。当時、同性愛者の間でHIVの感染が多く、感染をした人たちがその問題の重要性を社会に訴えかけた。その姿勢を応援したいという気持ちから、他の感染者も自らの感染を明かすようになり、徐々にカミングアウトが広く取り上げられるようになったそうだ。
その後も著名人がカミングアウトする例が出てきたり、1970年代にアメリカで行われたセクシュアル・マイノリティ当事者の人々のデモ行進を契機に世界各地でプライドパレードが開催されていったりと、徐々に自身のセクシュアリティを周りに伝えたい、より自分らしく生活できる環境に向けて行動したいと考える人が増え、近年では自らの意思でカミングアウトを選択する人も多い。
しかしセクシュアル・マイノリティへの偏見や差別がより強かった時代には、カミングアウトという選択ができる人は本当に一握りだったことは、想像に難くない。
カミングアウトの現状
カミングアウトを自ら選択することは、現代社会においてもまだ勇気のいることだろう。職場や学校などコミュニティによっても、その選択ができるか否かは大きく変わってきそうだ。2023年にDeloitteが実施した調査「LGBT+ Inclusion @ Work: A Global Outlook」の日本版の結果(※1)から、グローバル・日本それぞれの「職場におけるカミングアウトの現状」を見てみたい。
※1 参考:デロイトトーマツグループ「LGBT+ Inclusion @ Work: A Global Outlook 日本版レポート」
https://www2.deloitte.com/content/dam/Deloitte/jp/Documents/about-deloitte/news-releases/jp-nr-nr20230731.pdf
カミングアウトのしやすさ
まず「職場におけるカミングアウトのしやすさ」を見てみたい。
日本とグローバルの状況を比較したのが以下のグラフだ。「誰にでも/一部の人に限りカミングアウトできる」と回答したのは、グローバルで40%前後、日本では20%以下となった。また「誰にもカミングアウトはできない」と回答した割合から顕著に見えるように、日本におけるカミングアウトのハードルは一層高い現状があることが分かる。
また、この調査では「職層が高い人の方がカミングアウトがしやすい傾向がある」という結果も明らかになっている。グローバル・日本ともに、「組織内ですべての人にカミングアウトしている」と回答したのは職層のなかでリーダー層が最も比率が高い。一方で、日本のジュニア層では「組織内でカミングアウトをしていない」という回答が最も高かった。
職場におけるカミングアウトは、心理的安全性が担保されていることが前提になるだろう。その点、職層が高く職場内での立場や裁量が確保されている人の方が、「カミングアウトに伴い不利益を被るのではないか」「今後のキャリアに影響が出るのではないか」といった不安がを感じる可能性が小さく、このような結果になっているのかもしれない。
カミングアウトをしない理由
次に「カミングアウトをしない理由」についてみてみたい。
以下のグラフは、職場でのカミングアウトを妨げる要因の回答結果を表したものだ。周囲のメンバーからのネガティブな反応や、不利益な待遇を受ける可能性に不安を抱く理由が多くみられる。「身の安全を懸念している」という回答も一定程度あり、職場におけるカミングアウトにとても高いハードルを感じる人がいる現状が改めて理解できるだろう。
一方で日本の特徴として、「他と違う扱いを受けるのではないかと懸念している」「キャリアアップの機会に影響を与えないか懸念している」といった回答が、グローバルと比較して小さいことがある。
2020年に厚生労働省が公開した「職場におけるダイバーシティ推進事業報告書」(※2)でも職場におけるカミングアウトの実態を調査しているが、「カミングアウトをしない理由」のうち上位に位置したのは「仕事をするうえで、性的マイノリティであることは関係がないから」「配慮してほしいことが特にないから」といった回答で、「人事評価や配置転換、異動等で、不利な扱いを受ける可能性がある」という回答割合はあまり高くない傾向が見られた。海外に比べ、日本の職場ではカミングアウトがキャリアや処遇に直結するイメージが小さいと見ることができるかもしれない。
もちろん、カミングアウトをするかどうかは、個人の自由である。ただ「カミングアウトしたいが、できない」と感じてしまう要因があるならば、そのような障壁は取り除いていくべきだろう。その点、本設問で見られたいくつかのネガティブな理由は、改善に向けて社会全体で取り組んでいくべきものだと言える。
※2 参考:厚生労働省「令和元年度 厚生労働省委託事業職場におけるダイバーシティ推進事業 報告書」
https://www.mhlw.go.jp/content/000673032.pdf
カミングアウトへのハードルの例
前述した厚生労働省の調査(※2)では、自由記述による質的回答や、当事者へのヒアリング結果も掲載している。たとえばカミングアウトに関連した仕事上の、あるいは就職活動中の困難や悩みとしては、以下の回答が挙げられている。
- カミングアウトした後に、トイレ等(いまは多目的トイレが別の建物にしかない)の利用についてどうしたらいいか悩んでいる。【トランスジェンダー】
- 就職活動時に、まだ将来の展望を描けていなかったこと、家族へのカミングアウトができていなかったこと、実際に治療を始めたらかかる費用や時間についての知識がなかったため、キャリアプランニングができていなかった。【トランスジェンダー】
- 面接を受けた際、「性同一性障害の人は帰ってください」と面接開始すぐに帰されたり、「子どもは産めるのか」と面接官に尋ねられたりした経験がある。面接官の無理解によりハラスメントが起きたり、性自認による排除が起きたりしていて、公正な選考が行われていないということを感じた。【トランスジェンダー】
これらの証言からは、差別と捉えられるような言動もいまだ存在することが見て取れる。そのため、カミングアウトをするまでのハードルはまだまだ大きいことがうかがえる。周りの環境にもよるが、日常生活の些細なことでも、カミングアウトをしているか・していないかによって過ごしやすさは大きく変わるだろう。
カミングアウトとアウティング
カミングアウトと混同されやすい言葉に「アウティング」がある。「公表していなかったセクシュアリティを周りの人に伝える」状態を指す言葉としては、類似していると捉えられるだろう。しかし、この2つの意味は明確に異なっており、その違いをしっかりと認識しておく必要がある。
アウティングとは
アウティングとは、本人の了承を得ない状態で、その人が公表していないセクシュアリティを第三者に公表してしまうことを言う。身近な友人に話してしまう、SNSに書き込みをしてしまう、といったケースがありうる。
セクシュアリティは個人のアイデンティティに関わることであり、個人情報でもある。本人の了承を得ずに公表することは、そのままプライバシーの侵害や選択の自由の侵害を意味する。日本でもアウティングに関する訴訟が起きていたり、法律や条例等のルールの整備が進められていたりといった現状がある。
アウティングについては、以下の記事でより詳しく解説している。
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カミングアウトとアウティングの違い
カミングアウトは本人が自分の意思で相手に打ち明けるのに対し、アウティングはその人の意思を無視して他者が勝手に暴露することを指す。その点で、この2語は明確に異なっている。この違いを認識することは、アウティングを防ぐ上で非常に重要である。
よくある例として聞かれるのが、カミングアウトを受けた人間が「良かれと思って」それ以外の第三者にも本人のセクシュアリティをアウティングしてしまう、という例である。「コミュニティ内での生活が送りやすくなるだろうから」「あの人も知っておいた方が良いと思うから」という善意による推察で、カミングアウトした本人を傷つけることもある。この点はよく理解して、意図せぬアウティングを起こさないように留意する必要がある。
ちなみに、前述の厚生労働省が実施した調査(※2)によると、「カミングアウト」という言葉及びその意味の認知度(※3)は、約89%が「知っている」と回答したのに対し、「アウティング」の認知度は約15%にとどまり、大きな差があることが分かった。意図せぬアウティングを起こさないようにするために、アウティングの社会的認知度向上が重要なのは明白である。
※3 補足:これは、「シスジェンダーの異性愛者(性的マイノリティの知人あり)」の属性から回答された数値である。「シスジェンダーの異性愛者(性的マイノリティの知人なし)」の回答結果では、どちらの言葉もともに、認知度が下がる結果となっている。
アウティングの影響と対処法
アウティングをしてしまった場合、アウティングを受けた本人は大きな心の傷を負うだろう。実際、2015年に起きた「一橋大学アウティング事件」(※4)では、アウティングにより1人の大学院生が自ら命を絶つ選択をしてしまった。
アウティングを防ぐために、まずはその概念自体の認知度が高まることが重要である。それに加え、アウティングにつながる行為をしないためにどのように行動するか、日ごろから考えておくことも重要だろう。
たとえば、カミングアウトされた場合には、まずは心理的にも高いハードルがあったであろうに、伝えてくれたことに対して敬意を表し相手の話をよく聞くこと。またこの事実はどの範囲にまで伝えているのか、今後誰には伝えて良いのか(あるいは伝えて欲しくないのか)を確認し、自分自身も本人の了承なしに他人に伝えることはないので安心してほしいと伝えること、といった行動が考えられるかもしれない。
あってはならないことだが、もし仮に、悪気なくアウティングをしてしまった場合には、まず本人に謝罪をし、誰に伝えてしまったのか正直に話す必要があるだろう。その上で、伝えてしまった相手にも誰にも、これ以上は伝えないよう話すなど、さらなるアウティングにつながることがないよう努める必要がある。
最近では、職場でのアウティングが原因で精神疾患を患い退職に至った事例に対して労災認定がなされたり(※5)、アウティングを禁止する条例を定める自治体が増えていたりと、社会的にもアウティングを問題視し、防止に向けた動きがみられている。
※4 補足:一橋大学の大学院生がアウティングが原因で自殺で亡くなった事件。亡くなった学生はゲイであり、好意を抱いていた同級生に告白をしたところ、その同級生が友人にアウティングをした。アウティングされたことで精神的に病んでしまい、その後の大学側の対応も適切だとは言えず、結果としてその学生の自殺につながってしまった。
※5 参考:NHK「同意なき性的指向暴露“アウティング”巡り 労災認定 全国初か」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230724/k10014140411000.html
カミングアウトのプロセス
カミングアウトをすると決断した場合、その方法やタイミングは、もちろん人により異なる。ここではカミングアウトのプロセスについて考える。
カミングアウトを考える以前に、まず自らのセクシュアリティを認知したり、新たに気付いたりする経験が訪れる。それが、その時点で生活をしている「性」と異なったり、同性に好意を抱いたりする場合、周りに伝えるべきかどうか悩むことになるかもしれない。この時点から、「カミングアウトをするかどうか」という問いに向き合い始めることになる。
さらに、社会生活のなかでは複数のコミュニティで、様々な人間関係が求められる。1度カミングアウトをしたら終わりではなく、新たなコミュニティに出会ったり環境や立場が変わったりするたび、カミングアウトをするかどうかを考えることになる。そのため、カミングアウトは、生涯にわたり経験していくプロセスであるとも言える。
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カミングアウトと社会
カミングアウトをすることは、社会にどのような影響があるだろうか。
著名人によるカミングアウト
近年日本では、著名人が自らのセクシュアリティをカミングアウトしたことがニュースになることが珍しくない(とは言え、“ニュースになる”という点では、まだまだだとも言えるが)。社会的に発信力のある人がカミングアウトをすることは、社会におけるカミングアウトの認知度を高め、カミングアウトをするか迷っている人に「あなただけではない」と背中を押したり、勇気づけたりするポジティブな面があると言える。
実際、2021年に歌手の宇多田ヒカルが自らがノンバイナリーであることをカミングアウトした。その事実を日本では各種メディアが取り上げ、併せて「ノンバイナリーとは何か?」「カミングアウトとはどういうことか?」といった解説も広くなされた。その点で、多様なセクシュアリティに対する認知度が高まる大きな機会になったと言えるだろう。
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LGBTQへの誤解
一方で、多様なセクシュアリティに関する社会的認知度が高まっていくことが、同時にネガティブな風潮を生み出してしまう可能性も否めない。
2023年に可決・施行された「LGBT理解増進法」(※6)の議論を例に挙げる。この議論では、多様なセクシュアリティへの理解が広がっていく中で、それに便乗しトイレや公衆浴場で多様な性を主張し犯罪行為に至る人がいるのではないか、という懸念が示された。もちろん、そこで咎められるべきは“犯罪行為に至る人”の存在であり、多様なセクシュアリティへの理解が広がることと混同してはいけない。
しかし、このような意見は、「セクシュアル・マイノリティの存在が生活の安全を脅かす」といった形で曲解をし、誤解をしたままセクシュアル・マイノリティに対するネガティブなイメージを生み出しかねない。
仮にそういった誤認識が広まってしまうと、セクシュアル・マイノリティの人がよりカミングアウトをしにくくなるなど、ネガティブなループが生まれてしまうだろう。誤った認識で形成された世論が一定程度の発言力を持ってしまうことは避けたい。
国際カミングアウトデー
カミングアウトに関する社会的な運動についても紹介したい。10月11日は「国際カミングアウトデー」という、カミングアウトを前向きに支援する日である。1987年の同日、アメリカで行われたレズビアンとゲイの権利を求める大規模な行進をきっかけに、カミングアウトを祝う世界的な記念日になった。
現在では多くの著名人がカミングアウトデーに賛同したり、様々な場所でイベントが催されたりして、多くの当事者への励ましと社会への啓発の役目を果たしていると言える。
しかし、その動きに付随して議論が生まれた例もある。日本では、2022年の国際カミングアウトデーに合わせ、企業などがSNSを通じて軽はずみに「カミングアウト」を用い、発信する例が相次いだ。これに対して、「カミングアウトデーが何の日かも知らずに、安易に便乗するべきではない」「カミングアウトを軽視した投稿が目立つ」といった批判的な声が見られた。(※7)
カミングアウトデーの認知度が高まること自体は歓迎されることだと思うが、カミングアウトという言葉の意味が安易なものに昇華され、“秘密をぶっちゃける”程度の意味合いで使われることが広まっていってしまうと、「自身のセクシュアリティを周りに伝える」という本来の意味が薄れてしまう危険性もある。社会のなかで言葉が正しく認知され、使われていくことの重要性を考える出来事であったと言える。
※6 用語:「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」の通称。
※7 参考:NHK「“カミングアウト”の波紋」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221014/k10013858631000.html
カミングアウトのサポート体制
カミングアウトをしやすい環境をつくるため、組織・コミュニティにおけるサポート体制や啓発活動も重要になるだろう。
企業の事例
企業の取り組みを紹介したい。企業においては、研修のなかで「カミングアウトとはなにか」「カミングアウトを受けた場合にはどのように対応するとよいか」「アウティングとはなにか」といった内容を学ぶケースがある。
とくに管理職など、マネジメント層を対象にそのような機会を設ける例が多い。また、社内ですでにカミングアウトをしているメンバーが講師となってセミナーを実施し、体験談やカミングアウト後に感じていることなどを共有する機会を設ける企業もあるそうだ。(※7)
また、企業によっては相談窓口等の整備体制を設けている例もある。広くセクシュアル・マイノリティの社員が相談できる窓口として設置し、自身のセクシュアリティについて会社に伝えたいというケースもあれば、職場での悩みごとや配慮を求めたいことなどを伝えるケースもあるそうだ。窓口は、同社の人事部門等社員が対応する場合もあれば、外部の相談窓口と連携している例もある。
※8 参考:厚生労働省「多様な人材が活躍できる職場環境に関する企業の事例集~性的マイノリティに関する取組事例~」
https://www.mhlw.go.jp/content/000630004.pdf
カミングアウトストーリー
カミングアウトをするか悩んでいる当事者のサポートという観点では、他の人のカミングアウト経験談を聞き、参考にすることも一助になるだろう。
そこで参考になるのが、「カミングアウトストーリー」だ。カミングアウトストーリーとは、カミングアウトをする/した経緯やその経験談を、文章や動画等に残したものをいう。こちらのサイトでは、いくつかのカミングアウトストーリーが動画形式で見られる。ぜひ覗いてみてほしい。
カミングアウトの具体的な経験を知ることは、カミングアウトをするかどうか悩む当事者に限らず、どんな人にとっても気付きを得るものではないだろうか。
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まとめ
カミングアウトは、自らのセクシュアリティを隠すことなく、より生きやすい環境を望むなかで決断しうる選択であり、多くの人にとって意味の大きな行為だと言えるだろう。言葉自体の認知度が高まっているいま、誤った認識を広めていかないこと、また「アウティング」という行為との違いを正しく認識していくことが重要だと言える。
残念ながら現時点ではまだ難しいかもしれないが、いずれ「カミングアウト」という言葉が用いられることがなくなり、誰しもが普段からありのままに自分を伝えられる社会になると良いと思う。少しずつでも変わっていくことを期待したい。
文:大沼芙実子
編集: 吉岡葵