フィルターバブルとは、アルゴリズムがインターネット利用者の思想や特性に合わせて、利用者が好む情報を作為的に表示し、特定の考え方や価値観の中(バブルの中)で孤立する情報環境を指す。この記事では、その具体的な意味や注目されている理由を解説する。
アート鑑賞の魅力を発信する機会を、再びいただけたことに感謝したい。 あしたメディアのコラムでは、現代アート作品の鑑賞を通じて見ず知らずの世界に対して想像力を働かせたり、関心を持ったりすることや、写真表現を通じて考える他者理解について執筆して…
2012年夏に公開され、話題となった映画『桐島、部活やめるってよ』。高校のスクールカーストを切り出し、その各階層における内面の葛藤を群像劇スタイルで描いた作品だ。同作はじわじわと映画ファンの支持を集め、息の長い興行を記録した。原作者は、朝井リ…
ゼロエミッションとは環境汚染や気候変動につながる廃棄物を排出しないエンジン、モーター、プロセス、その他のエネルギー源を指す。この記事では、その具体的な意味や注目されている理由、社会に与える影響を解説する。
2013年、英国オックスフォード大学からある衝撃的な論文が公開された。マイケル・オズボーン准教授とカール・ベネディクト・フレイ博士が、米国において10~20年以内に労働人口の47%が機械に代替可能だと発表したのだ。ただし、それはあくまで「単純作業は…
バレンタインデーの起源 日本では好きな人や仲の良い人、お世話になっている人などにチョコレートを贈る日とされているバレンタインデー。そもそも何の記念日なのかご存知だろうか。まずはバレンタインの起源をたどってみたい。 バレンタインの起源を遡ると…
近頃SNSで「パブコメ」という単語をよく見かける。パブコメとは、パブリックコメントの略称だ。行政が定める前の段階で政策や方針に対して住民が意見できる制度だということは理解しているものの、パブリックコメントの効果が分かりづらいと感じていたり、あ…
2022年4月1日、民法改正により、成人年齢の引き下げがなされた。 これまで20歳だった成人年齢が18歳に変更されるということで、話題になったことも記憶に新しいだろう。1876年から140年以上もの間、変わることのなかった成人年齢が一体なぜこのタイミングで…
アニメやゲームの女性キャラクターをモチーフにした広告の炎上が後を絶たない。昨年末も駅構内に掲出された広告に対して議論が起きた。不特定多数が目にする広告として性的過ぎるという意見もあれば、表現の自由の範囲内と擁護する意見もあった。 その是非に…
コーチングとは個人またはグループなどの対象者が、目標達成できるように自発性や主体性を高める指導のこと。生産性を向上させたり、パフォーマンスの問題を克服したりするためのスキルの付け方を、対象者とともに考え指導する。この記事では、その具体的な…
アップサイクルとは? アップサイクルの歴史 リサイクル・ダウンサイクルなどの類似語との違い アップサイクルのメリット アップサイクルの日本での関心 アップサイクルの手法とツール 家庭で始めるアップサイクルのステップ アップサイクルのための便利なツ…
昨今、「持続可能」や「SDGs」ということばを耳にしない日はない毎日だが、そもそも「持続可能」とはなんだろうか。改めて辞書を引いてみると、”将来にわたって持続的・永続的に活動を営むこと”とある。また、「持続可能」ということば自体が、「sustainable…
「ノンシャラン」という言葉をご存じだろうか。1980年代くらいまではよく使われていた気がするけれども、最近は耳にすることがめっきり減った。もとはフランス語の「nonchalant」という形容詞で、「のほほんとした」「無頓着な」「無関心な」「冷淡な」とい…
「この靴のレザーは、フェイクレザーですか、それともリアルレザーですか?」 シューズブランドで働く友人が、最近お客さんからよく聞かれるそうだ。人々の環境問題への意識が高まるなか、靴を購入するか否かの判断基準として、手に取った商品が動物の皮で作…
2022年11月、世界の人口が80億人に達した。このままいくと、2080年代には約104億人となりピークに達する予定だ。(※1)一方で日本では少子化が叫ばれて久しく、様々な子育て支援策が打ち出されている。私たちの生活では少子化を課題とする声が日常になりすぎ…
アロマンティックとは他人に恋愛感情を抱かない人や指向のことを指す。この記事では、それが人間関係にどのような影響を与えるのかを紹介する。また、当事者の心の健康を保つためのいくつかのヒント、その家族や友人をサポートする方法も解説する。
2019年末から始まった、新型コロナウイルス感染拡大。人類の移動範囲の拡大と移動の低コスト化により、人々の流動性が歴史上最も高い現代において、強力な感染力を持ったこの災厄は、恐ろしいスピードで世界中に拡がった。この数年で世界は混沌に陥り、多く…
ヒップホップは、日本語ラップはこの社会に対して、なにを歌ってきたのだろうか。あるいは、日本語ラップは日本社会においていかなる位置を占めているのだろうか。アメリカで、ヒップホップと社会が強い結び付きを得たのは一般に、伝説的な1曲とされるGrandm…
気候変動が深刻化している。十数年前には「遠い国のできごと」として描かれることが多かった印象だが、毎年のように国内では気温40度を超える夏の猛暑が記録され、世界各地で発生する住居を押し流すほどの洪水のニュースを見るたびに、まさに私たちの生活に…
ポリティカル・コレクトネス(PC)とは、特定の社会グループ内においてすでに不利益や差別を経験している人々を侮辱したり、排除したり、傷つけたりする言動を避けることを意味する。この記事では、その具体的な意味や注目されている理由を解説する。
筆者は男性だ。 月経をよく理解している男性はどれぐらいいるのだろうか。ある調査によると「生理について理解があるか?」と言う質問に対して「はい」と答えた男性は44.8%で、「いいえ」と答えた男性が41.5%であった。(※1)わずかではあるが、はいと答え…
ネガティブなニュースが溢れ、情報の波に呑まれる日々のなかで、日本の美しい言葉と写真を発信する古性のちさんの作品に触れると、季節がより繊細に感じられ、いまが愛しくなる。 View this post on Instagram A post shared by あえかなる星の住処 | 季語と…
ミニシアターで映画を観たことがあるだろうか。ジャンルや規模を問わず国内外の作品を新旧ともに上映しているミニシアターでは、多様なテーマを扱った映画に出会うことができる。多様な作品を観ることは、新しい視点を得たり他者への想像力を持ったりするこ…
2022年は、またもや大変な1年となった。身近な世界で戦争が勃発した。多くの命が失われ、経済が動揺し、国際社会は揺れ続けた。米国では中絶の合憲性が覆され、女性の人権が脅かされている。そしてドキュメンタリー映画作家は、自らの語る物語を通じて激動す…
©️「こどもの視展」ITOCHU SDGs STUDIO 大人用につくられた世の中で、こどもたちは暮らしてる。 このタイトルは、2022年、ITOCHU SDGs STUDIOで開催された体験型展示『こどもの視展』のために書いたコピーです。このイベントは私たち「こどもの視点ラボ」が…
前回に続いて再びアート鑑賞の魅力を述べさせていただけることに感謝したい。 今回は「他者理解とアート鑑賞」について依頼を受けた。 まず大前提として、筆者はどんなに努めても他者を完全に理解することはほぼ不可能であると考えている。残念に思うかもし…
人生に起業という選択肢を持つ 成功の秘訣は「マルチステージ」 長寿化時代における起業のメリット お金の悩みを減らすことから始める 起業の手順 起業準備(1事業構想) やりたいこと、できること、やるべきことは? 理解者はいるか? 小さく始められるか…
恋人や配偶者のことを、「パートナー」と呼ぶ人に出会うことが増えた。関係性に上下を感じさせないフラットな呼び方として、または性別を限定しない呼び方として広まりつつある。かつてより、パートナーを他者として尊重し、関係性を見直そうとする風潮も生…
新型コロナウイルスの流行によって、世界全体が移動を控えるようになった。観光業や飲食業は大きな打撃を受け、それゆえに日本でも政府が主導し支援キャンペーンが展開されるなど、外出と移動が奨励されるようになった。しかし少し視点を変えて、「移動に伴…
『メタモルフォーゼの縁側』『恋は光』など、良質な作品が次々と生まれている2022年の日本映画界。その中において、とても静かだが強い存在感を示す傑作が、年の瀬に劇場公開となる。『ケイコ 目を澄ませて』(12/16公開)は、聴覚障がいを持つプロボクサー…
ミソジニー(Misogyny)とは、女性に対する嫌悪や蔑視を意味する。本記事ではその意味と嫌悪が生まれる原因、対処法についてを説明する。
人権デューデリジェンスとは、企業が自社のビジネスについて人権に対するリスクの分析や評価を行い、適切かつ継続的に企業活動を行うことである。本記事ではその意味と詳細について説明する。
はじめに 2020年のアカデミー賞授賞式のドレスコードは「サステナブルであること」だった。SDGsの概念が広がるにつれて、ファッションの分野でも環境や人権を意識したアイテムが増えつつある。できることなら環境や人権を意識したアイテムを身につけたいと考…
アクセシビリティとは アクセシビリティという言葉を聞いたことはあるだろうか。「ユニバーサルデザイン」などと並んで、イベントや建築物、デジタルコンテンツなど幅広い分野で重視されている言葉である。 Accessibility(アクセシビリティ)は、アクセスし…
アライ(Ally)とはLGBTQIA+や性的マイノリティを理解し、支え、応援する人のことを示す。本記事ではその意味と事例、重要性、アライになる方法について解説する。
ネガティブ・ケイパビリティとはすぐには理解できない/結果の出ない物事について、結論を焦らないために必要な能力を指す。その具体的な意味や注目されている理由、その能力を高める方法について解説する。
2015年11月13日、金曜日。 パリの複数の地域で同時に無差別テロ攻撃が発生した。130名の死者を出す、フランス史上最悪のテロ事件であった。イスラム国/ISILに繋がる実行犯たちは早々に特定され、数日のうちには逮捕あるいは死亡に至ったが、事件はフランス…
グリーフケアとは、大切な人と死別するなどの「喪失」を経験した人に寄り添い、悲しみと向き合うそのプロセスを見守っていくことを示す。悲しみと向き合う過程に起こりうることや、グリーフケアの役割などついて解説する。
インクルーシブ教育とは、子どもたちが障がいの有無に関わらず、多様性が尊重された環境で一緒に学ぶ仕組みのことを指す。その具体的な意味や日本の学校での取り組み、課題について解説する。
2022年11月3日・文化の日の朝、緊張感のあるアラーム音で目が覚めた。スマートフォンの画面には「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます」とのメッセージと共に、上空を通過する可能性がある地域が列記されていた。その前日、11月2日には北朝鮮が2…
ガラスの天井とは企業や組織、業界において性別などを理由に個人が昇進するのを阻む、目に見えないバリアの存在を表現する比喩である。本記事はガラスの天井の事例や原因、性別などによる格差を解説する。
広告に特別興味のない人にとって、広告とはコピーやデザイン、アイデアのことではない。ほとんどの日本人にとって、広告とは「TVタレント」と同義語だ。 米国の市場調査会社・カンターの調べでは、日本における著名人を起用したCMの割合は55%にのぼる。国際…
「あしたメディア by BIGLOBE」では、主に若年層を対象とした意識調査を実施した。アンケート結果から見えてきた若年層の意識や傾向について、分析した内容を2本の記事に分けてご紹介していきたい。今回は第2弾として、「男女格差とマイノリティ、キャンセル…
「あしたメディア by BIGLOBE」では、主に若年層を対象とした意識調査を実施した。アンケート結果から見えてきた若年層の意識や傾向について、分析した内容を2本の記事に分けてご紹介していきたい。今回は第1弾として、「恋愛・結婚や社会・政治に対する考え…
2022年11月1日から、東京都でパートナーシップ宣誓制度が導入された。 筆者がそのニュースを見たのは2022年9月の自身の結婚に向け、事実婚について調べていた時だった。筆者とパートナーはお互いに「自分の苗字でいたい」という気持ちや、結婚にまつわる周囲…
筆者が学生の時に朝から晩まで、勉強や部活などの相手をしてくれていたのは学校の先生だ。しかし、社会人になって思うことがある。それは学校の先生の仕事が忙しすぎるということだ。朝7時頃には学校に到着し、日中は授業、放課後は部活動の指導、その後次の…
映画に国際的な視点を持ち込むには、なにも大都市で暮らしている必要などない。問題意識の持ち方次第で、広がりのある映画はどこでも作ることが出来る。どこにいても、国際的な評価に繋がる作品を作ることが出来る。 この一見当然に思えながら、実践できる人…
「ガスライティング」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは精神的虐待の一種で、意図的に間違った情報を与えたり嫌がらせを繰り返すことで、次第に被害者自身が自分を信じられないようにする手法である。この記事では、ガスライティングの詳しい意…
「君と出逢って 夢が育って 今なら未来も鮮やか 乗り越えるたび磨かれていく 9colors 一緒に…」 2020年にデビューした、9人組人気アイドルグループNiziUが歌う「9 colors」の一節だ。オーディション番組出身のアイドルグループで、彼女たちが夢に向かって切…
エコーチェンバー現象(Echo chamber)とは特にネットやSNS上などで価値観の似た者同士で意見を交流し、同じ意見に共感し合うことにより、意見や思想が増幅・強化され影響力をもつ現象。その具体的な意味や思考が偏らないようにする対策を解説する。