
A.A.Murakami 《ニュー・スプリング》 2017年 アルミニウム、ロボティクス、泡、霧、香り 700×700×700 cm 展示
風景:「Studio Swine x COS, New Spring」ミラノサローネ2017
あしたメディア編集部がピックアップした、直近で公開予定の注目作品や開催予定のイベント情報をお届けするカルチャーカレンダー。今回は12月のイベントについてお届けいたします。
<イベント情報>
<12月1日>
書籍『ぼくには笑いがわからない』

上村さんは、これまで「ヤングケアラー」や「活動家二世」といった人たちを、その固定観念にはない側面に着目して描いてきた。今作の主人公は、真面目な大学生。そして、恋とお笑い!? 3つの要素がどんなふうに組み合わさって、どんな物語が紡がれるのか。上村さんの小説が醸す唯一無二の人間の有り様を今作でも読めるのが楽しみである。(佐野楓)
『救われてんじゃねえよ』の新鋭がおくる、大学お笑い小説!
好きな人をぼくが笑わせたい。真面目な大学生・耕助は“恋”と“自分のことば”を手に入れるため漫才を始める! i n 京都
朴念仁で惚れっぽい、でもめっぽう頭はいい京都の大学生・耕助は、想いをよせる芸大生・百合子に自分が書いた論文を渡して気を惹こうとするが、好きなタイプは「おもしろい人」「わたしのこと、笑わせてくれる人」と言われて撃沈。おもしろいとはなにか、ぼくにはまったくわからないのだ―――。
百合子は学生漫才注目株のコンビ・ミーレンズが好きだと知り、耕助は幼馴染の将吉とコンビを組んでM-1を目指すことにする。まずは芸能養成所に入ろうとするが、苦学生で学費の支払い能力がないとみなされ落ちてしまう。悩んで入った餃子屋で、副店長が売れない芸人だと知り弟子入りするが――。
(参考URLより引用)
【書誌情報】
『ぼくには笑いがわからない』 上村 裕香 KADOKAWA
(2025年12月1日発売予定)
▼参考URL
https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000675/
<12月3日〜3月29日>
展示『六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠』

風景:「Studio Swine x COS, New Spring」ミラノサローネ2017
3年に一度森美術館が開催している、日本の現代アートを総覧する展覧会「六本木クロッシング2025展」。
「私たちは、現代社会が課す圧倒的なスピードと時間の抑圧から逃れることができるのか」という問いから出発し、「時間」をテーマに日本で活動する、もしくは、日本にルーツがあるアーティスト全21組を紹介している。
工芸や手芸、ZINEなど、身近なメディアを用いた作品の展示もあり、美術館に馴染みがない方でも楽しみやすい展示であろう。(村山莉咲)
「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」
■会期 2025年12月3日~2026年3月29日
■開館時間 10:00~22:00(火、12月8日は~17:00、12月30日は~22:00)※入場は閉館30分前まで
■休館日 会期中無休
■会場 森美術館
■観覧料
・平日:一般 2000円 / シニア(65歳以上)1700円 / 学生(高校・大学生)1400円 / 中学生以下 無料
・土日・休日:一般 2200円 / シニア(65歳以上)1900円 / 学生(高校・大学生)1500円 / 中学生以下 無料
▼参考URL
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/roppongicrossing2025/
<12月5日〜6日>
イベント『FUNclusion Week 2025』

自分の世界から一歩踏み出すことには不安を感じる。だから、自分と異なる人に会ったり、普段と違うことをしたりするのをためらってしまう。でも、「ちがい」の先にあるまだ知らない景色に出会えるって、とっても楽しいことな気がする。『FUNclusion Week 2025』はそんな「楽しい」を大事にしたイベントである。
開催されるプログラムはバラエティに富んでいる。12/5-6以外に実施されるものも! ぜひ思い思いのFUNな経験をしてほしい。(佐野楓)
FUN!からはじまる、いつもとちがう一週間。
FUNclusion(ファンクルージョン)とは、 FUN(楽しい) × INCLUSION(包摂)をあわせたことば。
楽しみながら、ちがいを感じ、まざり合う。 そんな体験を届けます。
アートも、フードも、映画も、本も、ワークショップも。子どもも大人も楽しめる、“まざり合う“週末。
下北沢で「FUNclusion」を体験しよう。
◼️開催期間:2025年12月5日(金)〜12月6日(土)
◼️開催コンテンツ:FUNclusion映画祭/ヘラルボニーアート展/「五感」で遊ぼう! FUNclusion Park/Eテレ「The Wakey Show」のラジオカーがやってくる!/「FUNclusion」をテーマにしたブックフェア/しずかでうるさい洋食屋さん/小池アミイゴの誰でも絵が描けるワークショップ 他
◼️会場:BONUS TRACKを中心とした下北線路街(〒155-0033 東京都世田谷区代田2-36-15)
◼️WEBサイト:https://funclusion.jp/
◼️主催:株式会社 ヘラルボニー、株式会社 大広
◼️協力:小田急電鉄株式会社、小池アミイゴ、SIGNING、散歩社、CINEMA Chupki TABATA、MAGNET、MOTION GALLERY、ろうちょ~会
◼️後援:世田谷区
▼公式WEBサイト https://funclusion.jp/
▼公式SNSアカウント
Instagram:https://www.instagram.com/funclusionweek/
X:https://x.com/funclusionweek?s=11&t=7eO-Yh-2ApI7meRNkULu7g
▼参考URL
https://funclusion.jp/
<12月11日〜14日、19日〜21日>
イベント『TOKYO ART BOOK FAIR 』

今年で15回目を迎えるTOKYO ART BOOK FAIRは、個性豊かなアートブックやZINEを手がけるアーティストや出版社が一同に会すイベントで、アジアで最大規模のアートブックフェア。今回は初めて2週末にわたって開催される。
会場では出版物の展示・販売だけでなく、トークショーやワークショップ、キッズスペースなども設けられており、キッズスペースの中には託児所も用意されている。アートブックという形に詰め込まれたアーティストや出版社それぞれのこだわりを、思い思いの方法で味わってはいかがだろうか。(目黒智将)
【概要】
開催:Week1 12月11日(木)〜14日(日)
Week2 12月19日(金)〜21日(日)
時間:12月11日(木)、12月19日(金)12:00-19:00
12月12日(金)〜14日(日)、12月20日(土)〜21日(日)11:00-18:00
会場:東京都現代美術館 企画展示室B2F、エントランスホール ほか
入場料:入場料:オンラインチケット(日時指定)一般1,000円+発行手数料165円(税込)
※小学生以下無料
※当日券1,200円(販売は各日16時まで/予定数に達した場合はその時点で終了)
<展示エリア>主催:一般社団法人東京アートブックフェア、東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
<公募ブースエリア>主催:一般社団法人東京アートブックフェア/ 特別協力:東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
特別協賛:Sigma
協賛:Square株式会社、東急株式会社、株式会社ニューバランスジャパン、バング & オルフセン ジャパン、ビームス カルチャー卜、株式会社八紘美術、芝パークホテル
協力:L PACK.、株式会社ノルディスクジャパン、NORDISK CAMP SUPPLY STORE、Blackmagic Design、イタリア文化会館、株式会社子どもの文化普及協会、Woset、DOCU、デザインタイド トーキョー、株式会社トーキョーバイク
公式WEBサイト https://tokyoartbookfair.com
TOKYO ART BOOK FAIR 公式SNSサイト
Instagram:@tokyoartbookf
Instagram:@zinesmate
X(旧Twitter):@tabf_info
▼参考URL
https://tokyoartbookfair.com
<12月13日〜2026年3月8日>
展示『拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ』
1924年、フランスの詩人アンドレ・ブルトンによって提唱され、無意識や夢に着目したフロイトの精神分析学に影響を受けた芸術運動「シュルレアリスム(超現実主義)」。思考やイメージの偶発的な誕生を重視したシュルレアリストの実践は芸術に革命をもたらすと同時に、政治的要素を内包しながら日常の場面にも波及していった。理性や道徳の枠にとらわれない創造行為の影響は、当時の社会においてあらゆる表現に息づいていたといえる。
圧倒的な存在感で社会全体へと広がりを見せたシュルレアリスムの発生から約1世紀。日本国内のコレクションから厳選された多様な作品群を通じて、自由な創造と表現の可能性をあらためて見つめ直す機会となるだろう。(花輪えみ)
「拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」
■会期:2025年12月13日(土)〜2026年3月8日(日)
[前期]2025年12月13日(土)〜2026年1月25日(日)
[後期]2026年1月27日(火)〜3月8日(日)
■開催時間:10:00〜17:00 ※入場は閉場の30分前まで
■休館日:月曜日(ただし、2026年1月12日、2月23日は開館)、年末年始(12月30日-1月1日)、1月13日(火)、2月24日(火)
■会場:大阪中之島美術館 4階展示室
■観覧料:一般1,800円(1,600円)
高大生1,500円(1,300円)
小中生500円(300円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※一般料金以外のご利用は要証明。
※障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は当日料金の半額(要証明・事前予約不要)。
■主催:大阪中之島美術館
■特別協力:横浜美術館
