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編集部厳選!2025年1月7日〜1月20日開催の注目カルチャーイベント

あしたメディア編集部がピックアップした、直近で公開予定の注目作品や開催予定のイベント情報をお届けするカルチャーカレンダー。今回は1月7日〜1月20日までのイベントについてお届けいたします。


<イベント情報>


<1月8日>

漫画『ジーンブライド 4巻』

「はァ〜うんこたれがよ」主人公・諫早依知が、自らが“女性”であるせいで“男性”から受ける言動に対しての鬱憤で幕が上がる本作は、失踪した友人と再び邂逅するために奮闘する主人公の日常を描く学園SFだ。元同級生・正木蒔人との再会をきっかけに、自分と同じ顔を持つ謎の少女・諫早壱との出会いや、友人の居場所など、幾つかの謎が繋がりだす。
女性であるがゆえの生きづらさに日々苦しみ葛藤する主人公の勇姿は、社会の不条理に対して怒りで向き合うことの大切さを教えてくれる。(吉岡葵)

【あらすじ】
学生時代に失踪した友人・繪堂恵波を救出するため 秀光館学園病院に潜入した諫早依知と正木蒔人。ふたりはそこで“内部生”ーーつまり、自らの出生の秘密を知る。「内部生は皆デザイナーズベイビー」。

加えて、“いさはやいち”の出生には更なる重大な秘密があり、依知は学園側に捕らわれてしまう。一方、依知と同じ顔と名前を持つ諫早壱も学園の外では生きられない自身の「運命」を知っていた。学園が定めた不条理な運命から、依知と壱は逃れられるのかーー。

 

<1月10日>

ドラマ『風のふく島』

Ⓒ「風のふく島」製作委員会

福島12市町村移住者たちの実話を基にしたオムニバスドラマ。本作では元復興副大臣やキャンドル作家、パティシエ、馬の社会的地位を向上させるべく奮闘する青年などの生き方を描く。本作を通して、福島県を様々な視点で見つめることができるだろう。(前田昌輝)

【第1話あらすじ】
かつて馬術競技で日本一に輝くも就職を決めた東京出身の中村優神(佐藤大樹)だが、再び、馬文化が根づく南相馬市への移住を決め、馬の事業を始めることに。まずは、1000年以上の伝統を守る“野馬追会”に認めてもらうべく気合十分の中村だったが、会員の牛来(オクイシュージ)からは厳しい評価を受けてしまう。そこで、神事・騎馬会へ参加し、自分の熱量を受け入れてもらおうと試みるが…。伝統という名の壁に、中村は打ち勝つことができるのか!?

【番組概要】
放送日時:2025年1月10日スタート 毎週金曜深夜24時42分〜25時13分
放送局:テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送
BSテレ東:2025年1月13日スタート 毎週月曜深夜24時00分〜24時30分
福島テレビ:2025年3月放送予定
配信:広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレ東HP・TVer)にて見逃し配信
・テレ東HP:https://video.tv-tokyo.co.jp/
・TVer:https://tver.jp/series/srif80nxez
各話放送終了後から、動画配信サービス「U-NEXT」にて順次見放題配信
・U-NEXT:https://t.unext.jp/r/tv-tokyo_pr
主演:佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS) 駿河太郎 桜井ユキ 豊本明長(東京03) 渋川清彦 北乃きい 本田響矢 三浦貴大 青木柚 大友康平 黒木華 小西桜子(話数順)
声の出演:釘宮理恵
監督:池田千尋 川元文太(ダブルブッキング) 住田崇 戸田彬弘 二宮健 広瀬奈々子 三木聡 (50音順)
脚本:石黒麻衣 金子鈴幸 川元文太(ダブルブッキング) 熊本浩武 広瀬奈々子 深見シンジ 三木聡 (50音順)
音楽:會田茂一
オープニングテーマ:和ぬか「夢路」(UNIVERSAL SIGMA)
エンディングテーマ:柴田聡子「Passing」(AWDR/LR2)
企画・プロデュース:青野華生子
プロデューサー:梅山文郁(テレビ東京) 植田郁子(テレビ東京) 伴健治(さざなみ) 三好保洋(さざなみ)
制作:テレビ東京 さざなみ
制作協力:福島イノベーション・コースト構想推進機構ふくしま12市町村移住支援センター
公式 X:@tx_fukushima
ハッシュタグ:#風のふく島

▼参考URL
https://www.tv-tokyo.co.jp/kazenofukushima/

 

漫画『非合法ロマンス 2巻』

Ⓒ松田奈緒子/講談社

16歳の時に抱かれた女性が忘れられない、主人公・門馬太郎は憲法学を教える42歳の大学教授。本作は彼を中心に、初恋に囚われる人たちの恋路を描く、大人の恋愛群青劇だ。社会の倫理観と法との狭間で揺れる恋路に加え、人間は平等であることを唱える憲法学の講義、ジェンダー規範を揺さぶる「男女逆転ロミオとジュリエット」、トキシックな家父長制の描写が重なり、読者の“心の振幅”を増幅させる。恋とは何か、結婚とは、平等とは一体なんなのだろう。自らが培ってきた固定観念を揺さぶる恋愛譚が令和に刻まれる。(吉岡葵)

【あらすじ】
「あの熱、あの体温が 私の中の何かを溶かしたの――。」憲法学を女子大で教える門馬太郎は、「奇跡の40代」と言われる42歳。
独身を貫く太郎は、ある女性への想いを断ち切れずにいる。10代の頃、太郎を抱いた医師・怜。16歳の太郎は既婚者の怜に抱かれ、恋をし――今も体の関係が続いている。

そんな太郎に人知れず心を寄せる女性もいる。太郎の講義を受講していた元学生・清香(ルビ:さやか)。家が決めた婚約者との結婚が迫るなか「せめて結婚式の日まで」と太郎を密かに想っていたが太郎と声を掛け合える関係になり……?

第15回ananマンガ大賞、準大賞受賞!終わりにできない初恋に囚われる大人たちの”非合法”かもしれない、恋愛群像劇。

 

<1月17日>

映画『敵』

粛々と終わりを待つ元大学教授の老後の日々が歪む様を描いた本作。超高齢化した現実社会で我々の老後に待ち受けるであろう脅威を、老いる者の内側から描くことで、生き続けていくことの難しさと、終わらぬ冒険という名の人生の張り合いすら感じさせる新感覚がある。(中井圭/映画解説者)

渡辺儀助、77 歳。大学を辞して 10 年、フランス近代演劇史を専門とする元大学教授。20年前に妻・信子に先立たれ、都内の山の手にある実家の古民家で一人慎ましく暮らしている。講演や執筆で僅かな収入を得ながら、預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。できるだけ健康でいるために食生活にこだわりを持ち、異性の前では傷つくことのないようになるだけ格好つけて振る舞い、密かな欲望を抱きつつも自制し、亡き妻を想い、人に迷惑をかけずに死ぬことへの考えを巡らせる。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。

1月17日(金)テアトル新宿ほか全国公開

出演:
長塚京三
瀧内公美、黒沢あすか、河合優実
松尾諭、松尾貴史、中島歩、カトウシンスケ
監督・脚本:吉田大八
撮影:四宮秀俊 照明::秋山恵二郎
美術:富田麻友美 音楽:千葉広樹
録音:伊豆田廉明 フードスタイリスト:飯島奈美
原作:『敵』 筒井康隆(新潮社)

ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA
宣伝・配給:ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ

▼参考URL
https://happinet-phantom.com/teki/

 

映画『サンセット・サンライズ』

震災から時間が経過した今、東北を見つめてきた宮藤官九郎が移住をモチーフに脚本を担当した本作。どこかモンタージュ的に、しかし現実を極めて正直に、彼だからこそ言える赤裸々で正直なセリフを脚本に刻む。同時に、強烈な美食映画でもあり、空腹は危険。(中井圭/映画解説者)

西尾晋作(菅田将暉)、34歳。一目惚れをした。空き家情報サイトで出会ったその家は、4LDK・家賃6万円・家具家電完備の一軒家。何より海が近くて大好きな釣りが楽しめる。世間はコロナ禍、リモートワークは絶好のチャンス!勤め先である東京の大企業に籍を置いたまま、迷う間もなく都内のマンションを飛び出し、南三陸の宇田濱町で憧れの移住ライフがスタートした。

2025年1月17日(金)全国公開

菅田将暉
井上真央
竹原ピストル、山本浩司、好井まさお、藤間爽子、茅島みずき
白川和子、ビートきよし、半海一晃、宮崎吐夢、少路勇介、松尾貴史
三宅健、池脇千鶴、小日向文世 / 中村雅俊

脚本:宮藤官九郎 監督:岸善幸
原作:楡周平『サンセット・サンライズ』(講談社文庫) 音楽:網守将平 主題歌:青葉市子
製作:石井紹良 神山健一郎 山田邦雄 竹澤浩 角田真敏 渡邊万由美 小林敏之 渡辺章仁
企画・プロデュース:佐藤順子 エグゼクティブプロデューサー:中村優子 杉田浩光
プロデューサー:富田朋子 共同プロデューサー:谷戸豊
撮影:今村圭佑 照明:平山達弥 録音:原川慎平 音響効果:大塚智子
キャスティング:田端利江 山下葉子 美術:露木恵美子 装飾:松尾文子 福岡淳太郎
スタイリスト:伊賀大介 衣装:田口慧 ヘアメイク:新井はるか 編集:岡下慶仁
製作幹事:murmur 制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)楡周平/講談社 (C)2024「サンセット・サンライズ」製作委員会

▼参考URL
https://wwws.warnerbros.co.jp/sunsetsunrise/

 

書籍 トマ・ピケティ×マイケル・サンデル『平等について、いま話したいこと』(早川書房)

トマ・ピケティ(『21世紀の資本』)、マイケル・サンデル(『これからの「正義」の話をしよう』)の対談が遂に実現。左派はなぜ世界的に弱体化したのか?拡大する格差への処方箋とは?——人類が「不平等」と対峙した歴史を一望し、今日の社会がどのように「平等」へと向かうべきかを指し示す1冊。(Mizuki Takeuchi)

『平等について、いま話したいこと』
著者:トマ・ピケティ、マイケル・サンデル
訳者:岡本麻左子
出版社:早川書房
発売日:2025年1月17日
定価:2,200円(税込み)
頁数:168頁

▼参考URL
https://www.hayakawabooks.com/n/n5eb794015715

 

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