会場イメージ ©2024 Mucha Trust-Grand Palais Immersif -Bunkamura
あしたメディア編集部がピックアップした、直近で公開予定の注目作品や開催予定のイベント情報をお届けするカルチャーカレンダー。今回は11月26日〜12月9日までのイベントについてお届けいたします。
<イベント情報>
<11月27日>
文芸誌『GOAT 第1号』
時代と共に廃刊となる雑誌が多いなか、小学館から新たに刊行される文芸誌『GOAT』には、名だたる執筆陣が結集し、読書のバリアフリーやクリエイターの発掘にも取り組んでいる。執筆者と編集部の思いが詰まった本誌は、文芸の可能性を広げる1冊となるに違いない。(前田昌輝)
紙を愛してやまない《ヤギ》と、《Greatest Of All Time(=史上最高の)》の頭文字にちなんで名付けられた紙の文芸誌『GOAT』。ジャンルや国境を超えて素晴らしい執筆陣が結集した本誌は、新たな読者と出会うためのアクセシブルな試み(読書バリアフリー)や、小説界にとどまらないクリエイターの発掘にも積極的に《Go at(=取り組む)》する。
定価510円(税込)
A5判 526ページ 小学館
(C)小学館
▼参考URL
https://dps.shogakukan.co.jp/goat
<11月28日>
漫画『林檎の国のジョナ 1巻』
『自転車屋さんの高橋くん』作者・松虫あられさんの最新作は、自分の名前と体型にコンプレックスを抱える25歳の主人公が、祖母が住む青森県で自分の居場所、生き方を模索する物語。12月には、青山ブックセンターでトークイベント&サイン会も開催されるので、ぜひ足を運んでみてほしい。(吉岡葵)
【あらすじ】
《累計150万部『自転車屋さんの高橋くん』(リイド社)松虫あられ新作!》
主人公・アリスは、自分の体型と派手な名前がコンプレックスな25歳。
太った人を見て安心している自分、体型をいじってくる母親…。
全てをリセットするために訪れた青森で、りんご農家の青年・正市と出会う。
どこか影のある彼の不思議な優しさと広い空の下で、アリスは少しずつ《自分の居場所》を見つけ始める━━。
傷ついた心をそっと癒す、出会いと再生の物語。
【お知らせ】
★単行本第1巻 11/28(木)発売!
https://amzn.asia/d/asUnIel
★webアクションで無料&会員登録ナシで試し読みできます
https://comic-action.com/episode/2550689798697778142
★『林檎の国のジョナ』公式アカウント
https://x.com/JONA__apple
【イベント情報】
★『林檎の国のジョナ』第1巻刊行記念・松虫あられ先生トークイベント&サイン会を開催!
【場所】青山ブックセンター本店
【日時】2024年12月15日(日) 12:30〜(※開場12:00)
【料金】1,650円(税込)
【定員】100名(※先着順)
<11月30日>
イベント『Candlelight -モノと生の境界はどこ?-』
2023年、音楽イベントとして開催された「Candlelight」。今回は、モノと生の境界を捉え直すイベントとして、下北沢BONUS TRACKで開催。イベント趣旨に沿った多数の魅力的な出店・出展に加え、哲学者・永井玲衣さんによる哲学対話や、書店『B&B』での選書フェアなど、あしたメディア読者ならきっと楽しめるに違いないので、11月30日はぜひともBONUS TRACKに足を運んでほしい。(吉岡葵)
【イベントステートメント】
モノとの関係を見つめ直すことは、モノを作り・使い・囲まれている私たちの生活や社会そのものを捉え直すことに繋がるのではないか?
という問いかけのもとに、このイベントは企画されました。
他者との関わりを極限まで断絶し、
「1人でも生きていける」と錯覚できてしまうようなさびしい都市生活のなかで、
また、モノを対象化し消費し続けなくてはならない社会構造のなかでは、
時に人の感情や記憶までも、簡単に踏みにじられ・捨て去られるように感じています。
そこで、一方的な消費ではなくモノと「関わろう」とする様々な試みを通して、
その奥にある他者の存在に気づき触れ合う方法を、
このイベントではみなさんと集いながら一緒に考えたいと思っています。
【イベント概要】
日程|2024年11月30日(土)
時間|11:00-17:00
会場|BONUS TRACK(世田谷区代田 2-36-15)
下北沢駅南西口徒歩 5 分 / 世田谷代田駅徒歩 5 分
企画・主催|Candlelight
協力|株式会社散歩社
※ 雨天決行。記録的豪雨や台風等、やむを得ない事情により中止する場合はCandlelightのInstagramでお知らせいたします。
【SNS】
X:https://x.com/candlelight_pj_?s=21&t=CWwFeBLjuCs0G7wrtPzDEA
Instagram:https://www.instagram.com/_candlelight_pj_?igsh=cDEyY3l4ajNmNnln
<12月3日>
展覧会『グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ』
パリで2023年に開催したイマーシブ展覧会「Éternel Mucha」を日本向けにアレンジした本展。ミュシャの絵画を、映像・音・香りと五感を使いながら体験する、これまでにない展覧会だ。このような形でミュシャの世界に浸ることができるとは、描かれた当時は誰も想像しなかっただろう。IT化が進んだ現代ならではの展示に期待が高まる。(おのれい)
展覧会名:グラン・パレ・イマーシブ 永遠のミュシャ
会期:2024年12月3日(火)〜2025年1月19日(日)
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)
休館日:12月19日(木)、1月1日(水・祝)
開場時間:11:00~20:00(最終入場は19:30まで)
※12月31日(火)のみ18:00まで(最終入場は17:30まで)
<12月6日>
漫画『かしましめし 7巻』
心が折れて仕事を辞めた千葉、バリキャリだが男でつまずくナカムラ、恋人との関係がうまくいかないゲイの英治。同級生の自死をきっかけに再開した、同級生の三人が織りなす物語。誰かとご飯を食べることの大切さと、その時間の尊さを改めて気付かさせてくれる作品だ。(吉岡葵)
【あらすじ】
千春たちの元を訪れたのは、自死をした同級生・トミオの姉・みゆき。
共に食卓を囲み、トミオの思い出話に花を咲かせ…。
恋人と”24時間以上一緒にいられない”ナカムラ。
だけど、田口は世界一居心地のいい男の子で――。
かつてはイラストレーター志望、現営業職の英治にひょんなことからイラスト仕事が舞い込み…?
そして、夏の仕上げにBBQに来た”食べ仲間”一行。
この瞬間が終わっても、季節は巡り、人生は進む。
でも、楽しくごはんを食べた記憶があれば、大丈夫。
映画『大きな家』
本作のカメラの高さは、被写体それぞれの目線に合わせられる。それは、「児童養護施設で暮らす子どもたちとはこうなんじゃないか」と勝手に決めつける外的目線とはまるで違う、彼ら/彼女ら自身の意志や美しさ、しなやかさを伝えようとする。本作の企画とプロデュースに入った齊藤工の人間的活動の集大成を思わせるまなざしの優しさと力強さはこの映画の方向を決定づけた。劇場公開に限定した上映形式にも賛同。(中井圭/映画解説者)
日本には、社会的養護が必要とされる子どもが約4万2000 人おり、その約半数は児童養護施設で暮らしている。児童養護施設で暮らす子どもたちは、基本的には18歳になり、自立の準備ができた者から施設を退所し、そこからは自分の力で暮らしていかなければならない。本作は、そんな児童養護施設で育つ子どもたちの成長を追う長編映画である。
2024年12月6日(金)渋谷・ホワイトシネクイント、大阪・TOHOシネマズ梅田、名古屋・センチュリーシネマ先行公開 12月20日(金)全国順次公開
監督・編集:竹林亮
企画・プロデュース:齊藤工
プロデューサー:山本妙 福田文香 永井千晴 竹林亮
音楽:大木嵩雄 撮影:幸前達之 録音:大高真吾 音響効果:西川良
編集:小林譲 佐川正弘 毛利陽平 カラリスト:平田藍
制作統括:福田文香
宣伝プロデューサー:永井千晴 堀井美月
宣伝:冨永敬 夏生さえり 石倉一誠 大島育宙 岡崎アミ
イラスト:エイドリアン・ホーガン
スチール撮影:阿部裕介 題字:大原大次郎
パブリシティ:小野典子 坂本舞 山田七海
ハンバート ハンバート「トンネル」(SPACE SHOWER MUSIC)
配給:PARCO
企画・製作:CHOCOLATE Inc.
2024/日本/123分/カラー/デジタル
最新記事のお知らせは公式SNS(LINE/Instagram)でも配信しています。
各種SNSもぜひチェックしてください!