よりよい未来の話をしよう

あしたメディアの2023年人気記事を紹介!

2023年ももうすぐ終わりを迎えようとしています。今年もあしたメディアの記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございました!

あしたメディアでは「社会を前進させるための情報発信」をコンセプトにさまざまな切り口から記事を作ってきました。ここでは、2023年の人気記事をまとめて紹介します。まだ読んでいない記事があったという方は、ぜひ年末年始のお供にチェックしてみてくださいね。

インタビュー

心地よいはみんな違う。私たちのパートナーシップ【能町みね子の場合】ーLIFULL STORIES×あしたメディア共同企画ー

ウェブメディアLIFULL STORIESとのコラボ企画にて、さまざまなパートナーシップの在り方を取材しました。その中の1記事が、エッセイストやイラストレーターとして活躍する能町みね子さんのインタビュー。

能町さんがゲイライターのサムソン高橋さんと恋愛感情なし・婚姻届も出さない「結婚(仮)」という形で同居を始めて5年。能町さんの視点から見た「心地よいパートナーシップ」とは?

肩書きを真に受けない姿勢が生む、新たな連帯と創造 映画『スイート・マイホーム』齊藤工監督インタビュー

俳優として活動しながら、映画監督やプロデュースワークに取り組む齊藤工さん。あしたメディアでは、2023年9月1日に公開された映画『スイート・マイホーム』について取材。長年、映画情報番組で共演してきた映画解説者の中井圭さんによるロングインタビューが実現しました。

カメラマン芦澤明子さんとのエピソードを熱く語る前編、作品の演出や映画における後パブの重要性について語る後編の2記事でお届けしています。「監督業で家賃を払ってないところが、ぼくの最大の強み」と語る齊藤監督の真意とは?

 

品田遊さんとインターネットの現在地。漫画「そういう人もいる」ができるまで

「ダ・ヴィンチ・恐山」の名前でも活躍する作家・品田遊さんのインタビュー。品田さんが2021年12月15日にXのサブアカウント(@d_d_osorezan)で突如として始めた漫画『そういう人もいる』について詳しく伺いました。

「漫画それ自体が何かを伝えるための目的になっているのは避けたくて、ただ無目的な漫画でありたいです。ただ、それを描くことによって他者の存在を肯定する愛情みたいなものがほんのりと出せていたらいいな」と語る品田さん。記事内では、あえてお金にならない作品作りをする理由が明かされています。

春ねむりさんが音楽をする理由。言葉と叫びで伝える「生きること」

北米、ヨーロッパ、アジアを回るツアーを開催するなど国内外で注目を集めるミュージシャン、春ねむりさんのインタビュー。歌で、語りで、叫びで、強く訴えかけてくるような彼女の楽曲とパフォーマンスはどこから生まれているのか?

「曲を作るという行為を通じて、私はこれが不満なんだとか、これは悲しいんだとか、今怒ってるんだな、みたいなことが、後からやっと分かるみたいな。そうしていくうちに『すごく個人的なことだと思っていたことが社会とつながってるんだ』と考えられるようになりました」と語る、春ねむりさんと音楽の関係性を深掘りしました。

コラム

「どの口が何言うかが肝心」――日本語ラップの「メッセージ」と「主体」

ライター・批評家の韻ふみ夫さんによるコラム。「ヒップホップは、日本語ラップはこの社会に対して、なにを歌ってきたのだろうか」という大きな問いに挑戦した1記事です。

イラク戦争、新自由主義、レイシズムやセクシズム……これらのキーワードとヒップホップの関わりとは?韻ふみ夫さんが「日本語ラップを“闘争の音楽である”とする視点を私たちは持っておくべき」と語る理由とは?日本初のヒップホップアルバムと呼ばれる、いとうせいこう『MESS/AGE』(1989)から2020年代まで、日本語ラップの歴史と政治との関わりを一気に振り返ります。

『エブエブ』は歴史を、社会を変えた。「マイノリティのストーリー」が持つ力

2023年のアカデミー賞にて最多の7冠を達成した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』について、ライター・竹田ダニエルさんにコラムを寄せていただきました。

「アジア系移民のアイデンティティ」を表現する作品が少しずつ増えてきた今、「まさに『マイノリティのストーリー』が持つ力を世界中に見せつけた。この映画は本当に歴史を、社会を変えた」のが『エブエブ』だと竹田さんは語ります。作品のテーマそのもののみならず、監督や出演者などの製作陣の動きにも着目し、『エブエブ』のパワーを解説。

宮﨑駿監督『君たちはどう生きるか』ーー「極端な時代」に猥雑で複雑な他者と共に生きるためのヒントとは

公開前の宣伝や情報公開を一切行わないという異例の状況のなかでの公開となった宮﨑駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』。本作について、英文学者の河野真太郎さんが解説したコラム記事です。

「わからない」という感想が数多く上がった『君たちはどう生きるか』ですが、その「わかりにくさ」の根幹を紐解いていく1記事です。さまざまな解釈が行き交った本作ですが、骨太な解説を読みたいという方はぜひこの記事をご覧ください。

星野源、cero…2015年の“YELLOW革命”から読み解く、いまポップミュージックが「面白い」理由

音楽ライター・つやちゃんによる、日本のポップミュージックを読み解くコラム記事です。今、音楽好きたちはこぞって“国内の音楽が面白い”と語る。その背景にあるものとは?

特に2015年の新たな一手によって当時シーンに大きなインパクトを与え、今でも決定的な影響源として語られることの多いcero『Obscure Ride』と星野源『YELLOW DANCER』を中心に解説しています。

ニュース

「月経を理解する1つの選択肢に」男性が月経痛を体験してみた。

多くの女性が苦しむ「生理痛」。痛くても夫や彼氏、あるいは生理痛のない女友達には理解してもらえなくて悔しい思いをしたことのある人もいるのでは?

奈良女子大学には月経痛を体験できるVR装置がある。これを知ったある男性ライターが現地を訪れ生理痛を体験してきました。初めて体験する痛みに「1番月経痛に近いはずの80%は今まで自分が想像していた月経痛の痛さよりもはるかに痛く、この痛さに耐えながら日常生活を送るなんて到底できないと思った」と語ります。

「戦争をさせない大人」を育てたい 20代の平和教育ファシリテーターがつなぐ沖縄戦の記憶

戦争を風化させてはならない。しかし、高齢化が進むなか、戦時中の生の経験を語ることができる人が年々減り、戦争の記憶が風化していくことが懸念されている……。

この問題を解決しようと、戦時中の記録および戦後から現代に続く問題について、沖縄の地から発信を続けている20代がいます。平和教育ファシリテーターとして活躍する狩俣日姫(かりまた につき)さん。25歳の狩俣さんがは「タブー視されがちな戦争や基地問題といった話題について、若い人たちが『話題にしていいんだ』と気づくきっかけを作りたい」と話します。戦争の記憶継承の過渡期を迎えているいま、狩俣さんはどんな未来を見据え、活動を続けているのでしょうか。

 

文:あしたメディア編集部